このレビューはネタバレを含みます
この村にWi-Fiがあったなら、あんな展開もこんな展開もなく、クズはクズのまま村を去っていったことだろう。
お医者さんとのニケツのシーンが素晴らしい。
「一本の木だらけだ」と、目印の木に毒づきま…
町の頂上に行かないと電波が通らない。不便な町で、何やってんだ自分は。と思いそうなところだけれど…
町を行き来して、村人の手仕事で生まれる生活、土の家、絞りたてミルク、赤子。
よそ者が風に吹かれる…
前半の1時間は主人公の目的がはっきりせず、ただひたすらに街の人々の営みが映し出される。
テストを受けに急ぐ少年、丘を掘る人夫、車を追う犬、
皆まるでRPGの村人のように毎日毎日ほぼ同じことを繰り返し…
このレビューはネタバレを含みます
取材は全く進まないが、村に他人の死を待つ男が滞在したことで、また助けられた命もあった。会話や詩を口にする時と同じように、淡々とごく自然なかたちで、特別に扱わず生死について話し、映された映像。
村を去…
キアロスタミ監督が撮る世間話シーンすごい好きだなぁ。
なんてことない会話なのにシュールでクスッと笑えたり、金言で目が覚める瞬間があったり。
独特な雰囲気・間が好き。
表紙の風になびく麦畑の美しさは桃…
テレビプロデューサーがクルド系の村の特殊な葬式を撮るために老婆の死を待つも…
葬式の撮影によってもたらされる村の風習の消費は、キアロスタミが村を撮影することによる消費と同様で、メタ構造になっている…
(C)1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI