白っぽいサンドベージュの村、淡いベージュの家と樹木の深い緑のコントラスト、白壁に映えるムスリムのお母さん達の黒いチャドル、自然に老朽化した建物やペンキのハゲた家具、階段におじいさんが座っているだけな…
>>続きを読む地域社会の葬式の取材に訪れた撮影クルーの話。セリフの丸括弧内はクルド語でほかはペルシア語?テヘラン出身で詩をよく誦じる主人公と、生活に従事する村の人々は対比的。そのマージナルな存在として描かれる案内…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
この物語は、主人公のおじさんが「都市」の思考法を離れて、「村」の思考法に触れる物語だと思ってみてた、途中からね。
初日だったらおじさんは、亀とかフンコロガシに気がついてないと思う。
こうゆう映画に…
人の生き死にの重みを忘れてしまった人間の、人生観の再構築がテーマの作品だと思う。
主人公は、都会のメディアで働き、車も携帯もある恵まれた人物だが、取材で来た村で人の生死をビジネスの一環としか捉えてい…
この男は何をしにきたんだろうか?
ということを考えつつも、
田園風景に突如として現れる山間の村。
その地形に沿った独特な造りの奇妙さと、
白い壁に窓だけ水色に塗装された家々が美しい。
テヘランから…
何かと慌ただしい年末、そんな時に出会えて良かったと思える脳みそに優しい作品。
(あらすじ)
イラン🇮🇷の首都から700㎞離れたド田舎。
その村では一風変わった葬儀が行われているとのこと。
ぜひとも…
因習の根っこには 貧しさがある
村人にすり込まれた 貧しさが
儀式となって 何世代も受け継がれてるんだ
外から見る分には楽しいだろう
男は夏しか働かない
冬も種まきをしてるんだよ
世界が終わる日…
美しい自然と穏やかな時間中、ひとり急くように村での日々を過ごす主人公の対比が詩的でよくできていた。
喋っている人の顔が映る時と、そうでない時。主人公の他人への好奇心の具合を表現していたのだろうか。
…
(C)1999 MK2 PRODUCTIONS-ABBAS KIAROSTAMI