妊娠や母との再会という祝福にもなり得る題材が全て反転した悲劇。襖や畳、雀荘の上り框のような日本特有の「区切り」が関係の隔たりを表出させる。
訃報を伝えた原節子を追って山田五十鈴が外に出て画面から消え…
何だか不思議な映画だった。最初はよくある導入だったが、だんだん雲行きが怪しくなり、室内の独特なライティングのおかげかサスペンス映画のような雰囲気だった。
登場人物の行き場のなさとローアングルで撮影さ…
・寝煙草
・アナログなパチンコ
・居酒屋奥の秘密部屋
・外ではスーツ、家では浴衣
・売春婦ハンターマスク刑事
・菓子折り欲しい店主
当時の等身大の人間劇場。現実はドラマチックでも無いし、救いがある…
銀行勤めの男とその2人の娘の話。
家族に言えない秘密があったり、些細なことで警察に保護されたり、母親かもしれない人に会ったり。140分の濃密なドラマだった。そして。嗚呼。そこに着地するのかい。ちょ…
「母殺し」に失敗した娘が死ぬ話、と見せかけて実際には有馬稲子は母の呪縛なんかではなく小津の非常に保守的な家族観からはみ出したが故に彼に殺されてしまったのだと思う。というわけで母娘とか引き揚げとか中絶…
>>続きを読むこの時代の役者さん、有馬稲子や笠智衆、原節子に山田五十鈴とみな表情が良い
もうポスターの有馬稲子で全て持ってかれると言っても過言ではない。
話としては、悲劇的結末ではあるのだろうが、それでも日常は…
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