最後の酋長の作品情報・感想・評価(ネタバレなし)

「最後の酋長」に投稿された感想・評価

lemmon

lemmonの感想・評価

3.5
面白かった。

和平を願ったものが殺され、殺戮を繰り返すものが生き残る矛盾。

テーマほど重さもなく、別の視点で民族の衣装なども楽しめた。ジャングルを闊歩する兵隊達の間抜けっぷりも皮肉も込めて笑える。ここは意図的にも感じた。

ロックハドソンは少しカッコ悪い役どころでもあるが、それがかえって好感度が高い。

クインは革命とまで言わないが、信念を持った民族を余裕で演じる。あの独特な顔立ちは武器。


B級感漂うが、主題はよく伝えられていると思う。
奪った側が、仲間を殺された復讐だと言う。復讐されるべき存在と化しているのはおのれだと気づけ!
アンソニー・クィーンがなんかインドの族長に見える。ロック・ハドソンがハンサムだけで華がない。西部劇がだんだん低調になってきて変わり種を出さざる得なかったんだろうと推測。今から観るとインディアンも白人が演じて英語喋ってるし違和感を感じる。アメリカの感謝祭の起源を知るとやっぱり白人って悪いなと本作を観ながら思い出しましたね。
西部劇かと思ったらモンド映画だった。ジャングルを川下りしていく途中、野生動物の生態観察の映像を半ば強引に挟む本作と『人喰族』の突然にRed River Valleyを歌い始める場面の混じり合う事の無いであろうふたつの点が(私のなかで)線となった。マカロニウエスタンと言い嘗てのイタリア映画界はやる事が極端。
 いやーこれは傑作。ダメ上司のアホ作戦×湿地帯というこの世の地獄が見られる。ちなみに撮影がダグラス・サーク作品でおなじみのラッセル・メティ。

 やはり湿地帯のシーンが白眉ということになると思うのだが、その後の何がどうなるのかわからない展開にもひきこまれる。「雨だ……」と嘆くロック・ハドソン。良い。