回想の構成。黒人ボクサーベンの描き方。
ラストのタイトル戦。
見慣れない映画会社だと思ったら、赤狩りや東海岸の演劇人などが関わった背景があって大変興味深い。
【『ボディ・アンド・ソウル』は、第…
女と酒に溺れ、転落していく人間臭い主人公役に、実際にN.Yのスラム街育ちというジョン・ガーフィールドは良く似合う。
前チャンプだった黒人トレーナーの悲惨な末路が、悪夢に苦しめられる主人公と同様に、脳…
ボクシング映画の傑作とされるフィルム・ノワール。「オール・ザ・キングスメン」(1949)「リリス」(1964)など社会派で知られるロバート・ロッセンの監督第一作。脚本は「拳銃の報酬」(1959)のエ…
>>続きを読む『鉄腕ジム』と並ぶボクシング映画の金字塔。同じ場所なのに状況が全く変わってる演出が何度かあってハッとするのと、酔ったリリー・パルマーがソファに寝そべるヘイゼル・ブルックスに言う台詞がめちゃくちゃ良か…
>>続きを読む八百長に手を染めたボクサーの回想形式として挫折と栄光はあるが、転落というほど物語全体が沈むわけでもないのでそれほど心揺さぶられず。ラウンドを重ねてパンチを打ち続けるほど無数のフラッシュがリング外で焚…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ボクシング映画、フィルム・ノワール永遠のベストワン。
もはやスポーツではなく組織の金儲け事業へと成り下がったボクシング界(=アメリカそのもの)で、道具としてチャンピオンに仕立て上げられた男の葛藤が…
「人は皆死ぬ」。主人公の尊厳を回復するために、堕落の過程の代償として二人の味方を失わせる脚本となっている。ロバート・アルドリッチ『カリフォルニア・ドールズ』でドールズとピーター・フォークの本当の味方…
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