風の中の牝鷄の作品情報・感想・評価(ネタバレなし) - 35ページ目

『風の中の牝鷄』に投稿された感想・評価

漂う不気味な空気。街にしても、放置してあるものにしても空虚であって、東京はまるで今とは全く違う何もない場所のよう。
何とかこの状況を乗り切りたい祈りを、最後抱きしめながら彼女は祈る。でも、この払拭で…

>>続きを読む

最後はいわゆるハッピーエンドっぽいけど、二人のこの先に幸福が待っているようには全く感じられないのが不気味だった。
夫は妻が階段から落ちても駆け寄ろうとしない。結局可哀想なのは自分自身で、妻のことを受…

>>続きを読む

150915@新文芸坐<戦後70年企画 第三部 映画を通して検証する 焼け跡、ヤミ市、復員兵、基地 戦後の風景と、人々の暮らし>

当時はどうだか知らないけど、いま見て手放しで称賛される映画だとは思…

>>続きを読む

人ならざる者の視点。
現代映画はまるで目の前で物事が推移しているかのように主観的に撮られた映画が主である。しかし、小津の、特にこの作品におけるカメラ位置は、極めて客観的に物事を切り取る。それがほとん…

>>続きを読む

小津安二郎の階段という暴力



 2009年2月11日 0時39分レビュー

 

小津安二郎監督。

本作も異色とされる悲劇テイスト。

内容が内容なのですが、しかし今だと立場が逆になったりして…

>>続きを読む
勝五郎

勝五郎の感想・評価

4.3
田中絹代は見事な女優ですね。
素敵!とても魅力的です、普通っぽさがたまらない。

複雑な映画だしなんたって時代が時代ですから、今のお若い方には観るきっかけがないのかもしれませんなぁ…
skip

skipの感想・評価

-

戦後極貧下を歩む日本の家庭の物語。優しさもプライドも貧しさには勝てない。むくりと布団から顔を出し恐ろしいほど無表情で見つめる子供の顔。階段を転がる酒。紙風船。強烈だった。でも顔をあげて。瓦礫と建設の…

>>続きを読む
tk33220

tk33220の感想・評価

4.0
風に揺られる洗濯物、真正面から撮られる階段、友人宅の玄関の布、ぐったりした子供、佐野周二の存在、人や物の落下、どれもが不気味。
rico

ricoの感想・評価

3.0
小津が成瀬みたいなの撮ろうとしたのかなと思いながら、やっぱり小津だった、というような映画。

階段落ち、見事でした。
田中絹代、すごいと思った。

小津らしくない色んなものが新鮮でした

小津監督が失敗作だと自称する意味が何となく分かる。しかし小津映画にしては抑揚が激しく、万人が楽しめそうな作品だった。

所々、意味ありげに置いてある同じ瓶や、吊るされているいくつも似たような電飾など…

>>続きを読む

あなたにおすすめの記事