このレビューはネタバレを含みます
ケケケケティがチャーミングすぎて、この子が大女優になっていないのはおかしい。
序盤の、貧困のわかりやすい教科書の様な、ド直球の貧困具合の表現が見事。
「女性の貧困とエロ(性的搾取や性暴力)」…
ハリウッド進出前のヴァーホーベン作品
職を求めてアムステルダムに移り住んだ貧乏一家の娘の成り上がりストーリーで、実在の人物がモデルらしい。
ケティは無垢さと気の強さどちらも併せ持っていて、ケティ役の…
影絵のところは悔しいけど笑ってしまった。不屈の精神でのし上がっていく様は昨年の『哀れなるものたち』に通づるものも感じられた。資本主義にも階層主義にも見捨てられて、社会主義まで潰されたケティが最後に助…
>>続きを読む引き続きヴァーホーヴェン。
ちょっと信じられないレベルの傑作。最初から最後までとにかく映像が魅力的で画を見る喜びに溢れていた。社会問題の提起が目的の作品ではないと思うけど、あまりにも酷い格差に絶句。…
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【 不屈の精神、成り上がり物語 】
まるでごく普通の生活にをカメラで撮影しているかのような臨場感。いや、“普通”ではなかったな。換言するならば、人間というものをありのままに観だ気がする。いいとこ…
序盤の変態率と汚物感が凄い。特に帽子屋の影絵。19世紀オランダのどん底貧民の図って事で悲惨な感じなのにケティの描写のせいか全然暗くないのが良い。成り上がりの分岐点でちょいちょい登場する自由の女神モチ…
>>続きを読むショーガールやベネデッタなど、バーホーベンが描く女性像の原点のような作品。
やはりここでもバーホーベンの描く強さには無様さや滑稽さも含まれている。
家族を捨てる時の捨て台詞がケティの生き様を物語…