ロベール・ブレッソン、1944年。
ブレッソン監督の長編第2作目。
社会階層の確たる分断と格差を利用して、愛した男に復讐をする女の話、なんだけども。
プライドの高いエレーヌ(マリア・カザレス)…
ブレッソンは元々写真家・画家であったということもあるのだろう、斜め45度のカットへの拘りがとにかく半端なく、1カット目からラストまでよどみなく持続する。
この構図は何をもたらすのだろう。人物は俯瞰で…
ブレッソン的作風は『田舎司祭の日記』から始まるわけだが。とはいえ今作はブレッソンがとる上質なメロドラマを観ることができる。中々な風の勢いに乗って帰ってくる手紙。ウェディングドレスを着たアニエスが気絶…
>>続きを読む踊り子ってだけでそんなに貶められるのか。貴族の考えはよく分からない。
ブレッソンらしい演出が確立する前の普通のフランス映画だった。
でも、車を何度もバックさせ、車窓から何度も主人公の女性が見えるシ…
在り方。
エレーヌは付き合っていた男ジャンに別れを告げるもジャンもあっさりと受け入れられてしまう。エレーヌはジャンに復讐しようとキャバレーで働くアニエスと引き合わせようとする。
ブレッソンが描く…
「みな輝かしい曲ばかりです......が,貧しさを欠いています」(ファオ・アー・エムの自身のコンチェルトについての手紙)
ここまでで完成させた"顔"へのクロースアップの技術(レフ板を含めた照明の…