貴婦人とは言い難い二人の女と軽薄男の歪な三角関係。別れ話を切り出して男の愛の深さを確かめたかった性悪女だったが、それをあっさり受け入れられて逆上し、彼に素性を隠した元娼婦をあてがって結婚に至らせ、式…
>>続きを読むブレッソンの作品にしては普通のメロドラマだけれど、好きだった男と惰性で別れた女性が壮絶な復讐方法で報復しようとする点が他のドラマにはない面白さがあった。
ブレッソン監督の演出はまだ手探りの状態とい…
ひどい話に粗末な演出。切り返しを重ねて花嫁の蘇生を示すクライマックスは、彼女を悲劇のヒロインとして客体化する過程にほかならず、時代の限界とはいえ非常に気味が悪い。
ドレスを広げて失神する様は、ヒッ…
本作は台詞のみコクトーが書いたとのこと。先入観あるからだと思うけど、ものすごく大袈裟な言い回しな印象になってしまった。
それにしても全方位的に残酷な話ですごいな…最後に見せる愛の片鱗に心打たれる。
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恋人にふられた女は復讐のため、娼婦まがいの仕事をしていた踊り子を男に引き合わせ、のめり込ませる。
なんだかブレッソンぽくない演出の初期の作品であり、ジャン・コクトーの台詞ということで、ある意味貴重だ…
これを機にアンドレバザンのブレッソン批評を読み返したが、なるほど、俺がこの映画を楽しめないのはセリフの文語的な文体を理解できないからだと思った。
かれによれば、時代錯誤的な(そして原作に忠実な)演出…