美しい母の背徳、日盛りのなか白の絣の着物と白い日傘に身を隠し旧家離れの潜り戸を開け男の住まいに通う母。愛のない不倫、病弱で死んだ父に代わり女手一つで自分を育てる苦しさから始まり、成人し男の金融商社で…
>>続きを読むファルスの存在に苦しめられ続ける男の話。エディプスの構造に岡田茉莉子を置くと無意識の理論に抗えない説得力が加わるのでやばいですね。
前半は鈍足だけど事故起こしてからの演出が尖り過ぎてて一気に目が覚め…
「水で書かれた物語」
冒頭、シャッターが閉じる。温泉、川で遊ぶ子供等、深酒し噎せ吐く男。線路を歩き、空襲警報、防災頭巾を被り走る息子、病気の父、風景のカット、車事故、異母兄弟…本作は吉田喜重が…
このレビューはネタバレを含みます
和製ベルイマンか?
鏡越しの会話、水による反射が映されるとき虚像が露わになり、実存としての登場人物は重心を崩す。
ラスト間際でのパノラマショット、男女の間を仰角のまま回転するカメラは彼ら男女が外部(…