R・アルトマン恐るべしと心から思う作品。全編重たく息苦しく、前半はそれ故一本調子となりやや退屈するが、後半俄然加速する。独特のアルトマン演出は凡そ米作品らしくなく、そのスタイリッシュさは他者の誰とも…
>>続きを読む偶然の出会いから始まるロマンスかと思いきや、孤独と抑圧に狂わされた人間を描いたサスペンスだった。
一見利他のように見えて極めて利己的な奉仕の果てに、歪んだ欲望が滲み出る。
すこし『パール』を思い出し…
主人公は孤独で裕福なお嬢様(30代)という設定なのに、ご年配な客人をもてなす冒頭〜招き入れた青年の世話をする一連シーンまで、料理したり飯運んだり風呂沸かしたり奉仕ばかりする。
これが上映開始から恐ら…
このレビューはネタバレを含みます
彼の周りにはなぜかやかましく、そして彼を強烈に誘惑する女性しかいない。
その状況で、彼はただ閉口してしまう。
異様なこの映画の中で、特に異様なのは姉との
シーンである。
彼は姉の情事を覗き見ること…
このレビューはネタバレを含みます
欲求不満な中年女性が静かに狂っていく話。
まともですけど?みたいな顔してどうかしてるとしか思えないムーブとるのがおもしろい。そしてなにより終わり方!こわい!
男が色々しゃべると雰囲気出ない、かとい…
1969年製作作品。日本公開は1970年。未ソフト化&未配信作品だ。
【公園で雨に濡れそぼっている青年(マイケル・バーンズ)を家に招き入れた三十路女のフランセス(サンディ・デニス)の話】である。…
好き好きアルトマン。ガラスの破片が刺さりそうな一見ランダムなズームの場面転換、スクリーンで観るにはあまりに不穏。
ポランスキー「反撥」とかカサヴェテス「こわれゆく女」とかハネケ「ピアニスト」とかと…
ロバート・アルトマン傑作選にて鑑賞。
見知らぬ青年を家に招き入れて風呂に入れ食事を与える、冒頭からヤバさ全開。心情を吐露せず表情も変わらない女。何を考えているのかわからないのでとにかく不気味。抱え…