いちから虚構をつくらず、日常の自然空間がふと劇的に美しい構図を結ぶ瞬間を作為によって捕えるのは寧ろ写真や叙景詩の才能。ちょっと態とらしいとか、照れ隠しみたいでもあるがとても面白かった。こういう試みか…
>>続きを読む答え合わせのような二部構成の明晰さの一方、冒頭の魔術的な雰囲気が全編を覆い、素朴なメロドラマを妖しく艶めかしく彩る。16ミリの粗い質感と台詞を抜いたサウンドトラックで記憶の抽象性を再現するのはいいが…
>>続きを読む第1部「楽園の喪失」では、リスボンに住む老女アウロラの最期までの数日間を敬虔なカトリック教徒である隣人ピラールの視点で描き、そして第2部「楽園」では、50年前のポルトガル植民地下のアフリカを舞台に、…
>>続きを読む映画の構成が良かった、モノクロームの映像やカメラワークが良かった、虫の鳴き声やバンドで演奏される音楽全てひっくるめて音が良かった、など良かった点を挙げていくことはできるのだけど、これらの言葉を並べて…
>>続きを読む物憂げな男がひとり危険を顧みずアフリカの大地を突き進む ポルトガル国王令の有難き言葉に励まされて前進するも隊長の動機は尊い使命だけではない探検に駆り立てられる本当の理由は不遜にも彼の心の中にあった …
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