名作と言われる本作。
映画通が好む作品は苦手なのだが、興味本位で鑑賞。
群像劇でドタバタコメディーからのシリアス展開。
上流階級を痛烈に批判している、のだろう。
終盤のシリアス展開は、目を引…
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ウサギを狩る「狩猟」と名のついたゲーム、好きな相手の心を奪う「恋愛」と名のついたゲーム、それらにはすべて規則がある。ただしその規則が通用するのは狩る・奪う行為それ自体にあり、それが過ぎれば行く末なし…
>>続きを読むすべては嘘なのだ。政府も、映画も。
しかし、すべて嘘であるならば、すべてが本当であるともいえる。軽薄に見える登場人物たちの感情のゆらぎは、すべてほんとうのものなのだ。浮気なのでも狡猾なのでもない。
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退廃した貴族の姿を、使用人たちの視点で滑稽に対比させ、そのゲーム感覚の恋愛事情を辛辣に風刺したブラックユーモアの傑作。広大な屋敷のパンフォーカスされた長廊下の直線的な奥行きで繰り広げられる寸劇、ドア…
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作中のパーティーのように、それぞれの登場人物の感情は騒がしく、荒ぶっている。
そんな中でも、その人として、あるいは属する階級として従うべきと感じる規則や義理に従って生きようとする。そのような姿に違和…