アンゲロプロスがスローモーションを使うというのに驚き。霧の中で母親と監督Aが抱き合うシーンはまさにヒッチコックのめまいのような回転するショットで表現されている。室内でピアノを弾き、その音で認識したエ…
>>続きを読む20世紀激動の時代、歴史の波に翻弄された男女たちの運命。エレニ以上にヤコブの心に思いを馳せる終盤には胸が締めつけられる思い。映像の“歴史的現在”とも呼べる演出にも溜息が出るばかり。T.アンゲロプロ…
>>続きを読む『エレニの帰郷』 スターリンの死に始まり21世紀の幕開けまでの中での別れと再会のドラマ。重苦しい雰囲気で難解さもあるが、各シーンの映像での語り方が実に素晴らしく、それに身をまかせるように鑑賞。巨匠の…
>>続きを読むギリシャ🇬🇷の巨匠テオ・アンゲロプロス監督の20世紀3部作の第2部にあたるが、第3部を製作中の2012年に交通事故で亡くなられた為、こちらが遺作となった。
この作品だけを鑑賞する人には解り難いだろ…
このレビューはネタバレを含みます
20世紀の終わり。21世紀前夜。時は古いものを置き去りにし、何もなかったかのように新時代へと移り変わろうとしている。激動の20世紀を生き抜いた世代は老人になっていた。世界大戦、ホロコースト、スターリ…
>>続きを読む長回しからの俯瞰ショット✖️クラシックが印象的だった
バンダリズムやテロが横行するロシアと冷戦期の遠い日の恋に生きるエレニが、
21世紀の訪れとともに終焉を迎えていく、、、
初アンゲロプロスが…
テオ・アンゲロプロス監督の『20世紀三部作』2作目であり、遺作となった作品。
『20世紀三部作』の1作目『エレニの旅』との物語面での繋がりはない。
この映画は、冒頭はイタリアのチネチッタから始まっ…