実話を当事者家族で再現ドラマにした作品。
かれらはロマ族。
"ジプシー"と呼ばれる民族。
本来ならば帰属を持たない彼等。
古来より迫害されてきた彼等は半ば強制に近代国家システムに巻き込まれた。
しか…
この映画もまた、貧しさを類型化してしまい、現実を美化してしまってはいないか?という不満が一方に残った。貧しさの苦境の表現としてはすっと洗練されすぎているように感じる。主演のナジフ・ムジチはその後の…
>>続きを読む保険証を持たない貧しい家庭の妻が流産して手術が必要になる。
死ぬかも知れない状況に病院はお金が払えないと言う理由で拒否。
救済処置はないのかと、なんとも酷い話だ。死んでしまうならいっそ病院の玄関先で…
山のように、ものが棄てられているというのに、必要なものをまともに手に入れることができない彼ら。
その日暮らしの手探りの毎日。まるで鉄屑を探して拾い上げるように日々をすくいあげる。無慈悲な風を受けなが…
ボスニア・ヘルツェゴビナで暮らすロマの家族の物語。3人目を流産した妻が保険証がないために手術を受けられなかったという実際の出来事を元に、その当事者が本人役として出演し、ドキュメンタリータッチで描いて…
>>続きを読む演出4
演技4
脚本4
撮影3
照明3
音楽-
音響3
インスピレーション4
好み3
●子供とテレビーー内容の「古さ」
この映画の重要なモチーフは子供とテレビだ。冒頭から二人の子供の可愛らしい、賑…
ボスニア・ヘルツェゴビナに住むロマのナジフ…兄と放置自動車やガラクタの鉄くずを売り生活をしている。妊娠中の妻セナダと二人の娘、貧しいが幸せに暮らしている。
いつものように鉄くず売る→寄…
驚くほど貧しく、驚くほどに妻を愛している男の映画、というよりセリフ数えるほどの淡々としたドキュメント映像みたいな…🚘
ボスニア・ヘルツェゴヴィナの戦禍を引きずりざるをえない生き残った人たち
辛く貧し…
ボスニア・ヘルツェゴヴィナで実際に起きた事件を、実際の当事者たちによって映画化した作品。
作中では理不尽なことが数多く起こるが、何よりも理不尽なのは主演の男性が映画の成功後も貧困から抜け出せず死ん…