登場人物と氾濫と展開の連続による筋の読めなさは、60年代カウンターカルチャー、ヒッピーカルチャーに取り残されたドックの立場を語っている。
コーイは家族を再開し、アメックスカードでアメリカ的資本主義社…
リコリス・ピザを待ちながら③
1970年のある夜、LAの私立探偵ドック(ホアキン・フェニックス)の煙った部屋に元カノ・シャスタ(キャサリン・ウォーターストン)が幽霊のように現れ、助けを求める。
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好きな作品だった。アートも音楽も良き。
とにかくぶっ飛んだ内容で、次から次と問題や謎が出てきて気になって目が離せない感じ。何よりムーディーでグルービー。
薬中づけの探偵ドッグの明日は明日の風が吹く的…
おかえり、70年代
ポール・トーマス・アンダーソン監督なりの「ワンス・アポン・ア・タイム」作品。トマス・ピンチョンの小説『LAヴァイス』を原作とした、彩やかなポップカルチャー付きの探偵映画。自然…
このレビューはネタバレを含みます
すべては私立探偵ドッグの推察、妄想に過ぎないのか、それとも社会のどこまでもが腐敗した組織の思惑に網羅し尽くされてしまっているのか…?何一つ確証が得られぬままに謎はまた次の謎を呼ぶ。どんな選択をしても…
>>続きを読む難解と言われるトマス・ピンチョンの小説『LAヴァイス』を群像劇がうまいポール・トーマス・アンダーソン監督が見事に映像化した作品です。
トマス・ピンチョンの小説で最も難解な『重力の虹』ほどではないに…
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