パレードへようこその作品情報・感想・評価

「パレードへようこそ」に投稿された感想・評価

ケイ

ケイの感想・評価

3.5
嫌う者はこちらから無視すればいい。


舞台はイギリス。炭鉱夫の支援のために立ち上がったゲイ、レブビアンの若者たちや大人たち。LGBTのことを広めるために地方に赴き集会などを開く。しかし当然そこには反対する人たちもいて、盛大に彼らを罵る。しかし彼らは決して挫けずに自分たちの主張を続けた。
今作は実話である。


グザヴィエドランの作品を見てからLGBTに対してもっと理解したいと思い今作を見た。現在も完全には理解されてないと思う。
点心

点心の感想・評価

4.7
炭鉱労働者として生きること、ゲイとして生きること、ありのまま生きること、それは彼らの誇り。

すごく良かった。泣いた。

サッチャー政権下でストを行う炭鉱労働者。警官と闘う彼らを見て、ゲイと同じ境遇と考え支援を考えるマーク。

ストって連帯と助け合いが命で、それこそ一つのグループだけ頑張っても、冬場にガスを止められたり食料がなくなったり、子どもがいたら続けられない。でも同時に田舎町の炭鉱労働者って、同性愛者を見たこともない(知らないだけかもね…)し、男らしいほうがいいと思ってるから、保守的!
どこも門前払いで断られてばかりのマークたちLGSM。

電話に出たおばあさんの勘違いから、小さな村の炭鉱労働者を支援することになった(実際の場所でロケしたらしい)彼らを迎えたのは、ぐいぐい来るおばちゃんたち、おっかなびっくりのおじさんたち、そして遠まきに眺めている人たち。
「レズビアンって全員ベジタリアンなの〜?」「男性2人で暮らしてて…家事は誰がやるの!?(旦那さん家事やらない人だ〜!笑)」などなど、なんでも聞くおばちゃん・おばあちゃんたちとはすぐ打ち解ける。このおばあちゃんたちがめちゃおもしろい。イメルダ・スタウントンは日本なら片桐はいりが演ったらいいと思う。

彼らを支持できない村人は新聞の記事を鵜呑みにして(現代日本なら2ちゃんとか産経とかジャパンクラスを鵜呑みにするかんじ…)「私はいいけど世間がどう思うか…」「〜によるとこうらしい」…などなど難癖を。

ダンスで村の人たちを魅了したり、村の女性たちを中心にパンとバラを歌ったり、ミュージカル化が進んでいるらしいけど本当に歌が効果的。80年代の曲もたくさん流れるし。

白い目で見られながら活動して、つまはじきにされてなお、新車が買えるほどの募金活動を続ける精神!! なんでこんなに奉仕できるんだろう、と思ったけど、そのぶんラストで返ってくる。

政治と生活を分けて考える人もいるけど、政治って仕事と生活に直結してるのよな。
Mayuley

Mayuleyの感想・評価

4.5
80年代のイギリスを題材とした、実話を元にしたお話。
当時はまだ同性愛者に対してとても冷たい世間だった。
そんな中、同性愛者達が集まり〝LGSM〟という団体を立ち上げ、ある町の炭鉱夫支援を行った。
最初はその町の人達もレズとゲイである人達を冷たい視線で見ていたが、和解して募金を行う事に。ただ、中にはよく思わない住民もいて、新聞記者にレズ、ゲイのネタを売り、国全体から冷ややかな態度を取られてしまう…。
それでも負けずに立ち向かうが努力は水の泡に…。
その後、何年後かに同性愛者によるパレードに、今度は炭鉱夫支援を行った町の人々が沢山参加してくれた。そのシーンは感極まって泣いてしまう作品でした。


今ではLGBTにだいぶ理解ある時代になってきたけど、それでもまだ差別が無くなった訳では無いし、どんな容姿だろうと、誰を好きになろうと、自分が自分でいられる姿が正解だと思うし、LGBTの人達がコソコソ生活しなきゃいけない世の中は辛いな~…これからももっと皆が好きなものを好きと言える世界になるといいな!って考えさせられる素敵な映画だった。
かな

かなの感想・評価

4.5
イギリスのサッチャー政権下で、厳しい状況に置かれたゲイやレズビアンの人々と、炭鉱で働いていた人々が協力して苦難に立ち向かうという話。
当時はゲイやレズビアンの人々への差別が今よりずっと激しく、ゲイやレズビアンだと言っただけで周りの人々に苦い顔をされているのを見るのがしんどかった。
一方で、彼らの溢れるようなエネルギッシュな姿に元気をもらった。
流れる音楽も感動的。
出てくる人々一人一人が一生懸命今を全力で生きていて、楽しそうに笑いあう人々の姿が印象的だった。修学旅行の夜みたいな陽気なひとときだった。
「人生は短いんだ」
力強いラストシーンに感動した。
じわじわと心に沁みる映画だった。
るる

るるの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

たくさんのバスが乗り付けたあのシーンで泣いてしまった。
理想のおじいちゃん、ビル・ナイの、気高くて優しくて、臆病で寂しくて、暖かな姿が見られて嬉しかった。
おばちゃんパワー最強だ。
若者たちの描き方が良かった、本当に良かった。
みんなどこかしらマイノリティな一面を持っている。
強くありたい。
「皆さんがくれたのはお金ではなく友情です」

同性愛者が炭鉱夫を助けるといった話で魅力的な人が沢山いる優しい作品です。
シリアスなテーマの中にクスッと笑いたくなるユーモアの匙加減が絶妙でした。
困ってる人を助けたいと言う純粋な気持ちがこんなにも大きな事に、歴史を動かす大きな動きになるとは。
プライドを持て!!!
プライドを持つって説明するのは難しいですがプライドを持って生きたり、仕事をしている人は強いですね。
イメルダ・スタウントンの印象がガラッと変わりとてもいい人でした。笑
これが日本ならどうなっていたんだろう。。。
kaoripeace

kaoripeaceの感想・評価

4.0
炭鉱夫への支援をしながらもゲイの権利を獲得しようとするゲイの若者たちの姿が軽快に描かれます。
実話でありながらも一つの作品としても素晴らしい出来です。
80年代のイギリスカラーがふんだんに目に飛び込んでくるし、音楽も軽快でダンスによって固く閉ざされた心を開くシーンも最高!
最後は感動で目頭熱くなりました。

どんなに家族や世間からから弾かれても、自分を受け入れてくれる仲間の輪があれば闘える。
のら

のらの感想・評価

3.5
80年代のイギリス、炭鉱労働者とゲイの活動家たちがまさかの手を取り合ってストライキ活動を行う話。

実話と聞いて、実際もかなり色んな苦労があったんじゃなかろうか。ゲイもストレートも関係なく、助け合う姿は見ていて気持ちいい。
アンドリュー・スコットやっぱいいなぁ…悪役じゃない演技初めて見た。そしてやっぱりビル・ナイが好きだ。あの優しい笑顔に助けられる。
ガッハッハッって笑うおばちゃんたちの力強さもホッとする〜

色んな苦難を乗り越えてのラストの行進シーンはとても清々しい!とてもいいラストシーンでした。
ゆーや

ゆーやの感想・評価

4.1
同性愛者と炭鉱農夫
全く違う2つは同じ敵を前に1つになる。

自分の知らない人が応援してくれるありがたみ。

100年前から承継される、友情の証としての2つの手、1つの握手。

最後の旗を掲げるシーンに感動!!

実話だからすごい。
人と縦に繋がったり横に繋がったりしながら生きて行くのが人生。 職業、性別、きっちりきっちり縦に線引き出来るほど単純ではない。 みんなhand in hand 横にも広がって生きるのも良いじゃない‼︎ 縦と横の絆の糸で、大きな一枚のユニオンジャックは出来ている。

これ、すごく良かった。 今やファッションや音楽の発信地であるUK。 レズビアンやゲイといったマイノリティーがUK文化の発信源の1つなのは誰もが認めるところ。 でも生きにくかった時代もあったのは、最近観たアラン・チューリングの物語しかり、イギリスの映画に度々描かれている通り。 今も差別や偏見がすっかり無くなったワケではないだろう。
そんな偏見を越えて結ばれる、炭鉱労働者とゲイの活動家達の交流と絆の友情物語。 決して順風満帆ではないが、一歩、また一歩と希望が見えて来る展開がイイ。
ディスコって死語⁇ 80年代の懐かしいファッションや、ご機嫌なヒットナンバー(←死語)が作品を彩って盛り上げ、大合唱の感動もあったし、スピーチには温かい気持ちになるし、重くなりがちなテーマを、ユーモラスで軽快に描いたカルチャーの発信地らしい作品。 出ている役者も良かった。
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