いまの時代に作られるべき作品。震災後に生きる我々への、見事なアジテーション。
テーマ主義に走りそうなテーマではあるが、女相撲というクッションを置くことで、物語としての面白さを増している。3時間という…
ギロチン社と女性力士たちを半ば対にすることで、いまもほとんど変わらない様々な男女格差を滲ませているのは上手い。『64』を撮ってる瀬々さんなので、娯楽性も十分。旧態依然とした価値観も目につくけど、日本…
>>続きを読むああ、瀬々監督は私が聞きたい台詞全部言ってくれるな。
『花菊は誰のもんでもない、花菊は花菊や』、『おらの身体だ、自分の身体売って稼いでなにが悪い』、『どうしたらもっと強くなれますか』、『おら、強くな…
「構想30年」とは一体なんなのか、30年の間に何を煮詰め、そして焦がし、見失ったのか、監督本人は我らに何を伝えようとしたのか、我らは何を受け取らなければならなかったのか、ひとっつも分からぬまま、ただ…
>>続きを読む瀬々監督作品はやっぱり長編が輝く、この感情が何なのかはわからないけど染み渡った。大正という時代と、女相撲という題材と思想が混ざり混沌が錯綜する。
なかでも大次郎に対して「おまえはひとりだと思ってる!…
冒頭の覗き穴ショットより監督による観客への引き込みが始まる。この作品は他人事じゃねえぞ。お前らしっかり見ろよ。そんな思いを感じさせる力強いオープニングだ。このままこのテンションでぶっ飛ばしていくと思…
>>続きを読む女相撲のパートが良かった。大正日本のGLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング。裸目当てで来た客を熱狂させる彼女たちの闘いっぷりは本当に痛快。(だからこそ後半が辛い)
かたやアナキストのパート…
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