ものすごい余韻。むっちゃくちゃジワジワ来ている。ラストシーンが終わってから涙が出てきた。こんなに複雑な感情が始終交錯する映画がありますか。全編ものすごく淡々としてて、演出的な起伏がほとんどなく、音楽…
>>続きを読む冷徹で事務的な医師が命を救えなかったことで医師としての立場を改め、自分の将来を捨て小さな診療所を継ぐ。
というとハートフルな人間物語かと思うのだけど、この映画の変わったところは、通常それがラストにな…
ベルギーの都市の郊外にある小さな診療所。診療時間を過ぎて鳴った呼び鈴に、医師のジェニーは応じなかった。翌日、身元不明の死体が発見されたと警察が来訪、亡くなったのは防犯カメラに映っていたアフリカ系の…
>>続きを読む診療所に一人で住んでいる医師のジェニー。
患者やら、秘密を打ち明けに来る人やら。電話で容態を聞き直ぐに往診に行く。
本当に健気に、誠実に医師として毎日を過ごしていて、ドキュメンタリー映像よりも もっ…
事件を機にジェニーは変容するが、真実の一角を知るために奔走する執念の姿やジュリアンとの関わりに彼女本来の個性が良く見えてくる。患者とあらばどんな人間にも手を差し伸べる医師の心と行動力が運ぶ着地点も…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
日常にある違和感や不毛に佇むものとは何か。
とても塩味なドラマではあるが、そのあっさりゆえの生々しさと、人間の毒味、そしてダルデンヌ兄弟のお決まり善を帯びたラストに魅せられる。
ラストに向かうまで…
ダルデンヌ作品の初期作に流れていた空気感が感じられて、とてもよかった!
『少年と自転車』『サンドラの週末』はどこかスタイリッシュで音楽も挿入されていたりしたが、ダルデンヌ映画にそんなものは不要!
ベ…
「女医探偵ジェニー/午後8時の訪問者」というタイトルは実に的確な表現やと思うけど、僕が思い浮かべたタイトルは「ある子供」です。
思えばハードコアなドキュメントタッチで知られるダルデンヌスタイルは死…
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