ハクソー・リッジの作品情報・感想・評価・動画配信 - 794ページ目

ハクソー・リッジ2016年製作の映画)

Hacksaw Ridge

上映日:2017年06月24日

製作国:

上映時間:139分

ジャンル:

4.0

あらすじ

「ハクソー・リッジ」に投稿された感想・評価

銃を持たない主人公をとおして戦争を表象すること、これはたんに民間人からの視点でもなく、戦争を戦った英雄の視点でもない、不思議な視点を観客に与えるだろう。
それはつまり、兵士として戦争に参加しながら人殺しを絶対的に拒否すること、つまり戦争の論理に内在しながら、その論理の本質(殺人)を否定するという、言葉の正確な意味における、アイロニーである。ソクラテスの死にもつながる、こうしたアイロニーは崇高であり、戦略的に言って最強の批判論理でありうる。この映画は最強の反戦映画となるかもしれない。
ratta

rattaの感想・評価

4.6
試写会にて鑑賞。

今までのどの戦争作品やドキュメンタリーよりも、鮮明で残酷な描写がたくさんある印象を持ちました。
しかしそれは、より現実へと追求した結果なのだと思いました。

また、アカデミー賞で録音賞を受賞した理由も分かりました。
それはセリフのない戦闘シーンが続く中、自分も激戦のど真ん中に放り込まれた意識になり、スクリーン越しではありますが、体感する形となりました。

そして主人公ドスが貫いた信念。
現代であれほどまでの信念を掲げること、抱き続けることは中々難しく、また流行りでもなく、難しいしむず痒いけれど、
自分は持ち続けていたいと思える作品でした。

過去のことだと見て見ぬ振りをせず、しっかりと犠牲の上に現在があることを理解して生きていかなければと改めて思いました。

明日からの自分を、少しだけでも変えて生きて行きたいと思える作品です。

鑑賞することができ、とても良かったです。ありがとうございました。
試写会で、娘と共に鑑賞しました。戦争映画に何ら抵抗は無く、寧ろ、戦争をテーマとした作品に関しては、映画のみならず、書籍、美術を含め、大変関心があります。然も、実話であり、あれほどの地獄の戦場を生き抜き、近年まで、その天寿を全うされた実在された人間を描いた作品に、より一層、深く興味を持ち鑑賞する事が出来ました。
戦争について、自分なりに造詣を深めている人間だと思っておりましたが、恥ずかしながら、ハクソー・リッジ、前田高地の地上戦の事は知りませんでした!
衝撃でした!

息を呑むほどリアルな戦闘描写、思わず、目を背けてしまいそうになる人体の破壊描写、私には、最早、人体が、物体に見えてしまうかのようなシーンの連続でありました。
しかし、その根幹にある最大の主題、「救う」という揺るぎない信念の強さ、そして信仰心。
残酷なシーンの中からも、そのテーマが胸に真っ直ぐに届き、他の戦争映画とは一線を画す作品だと感じました。
決して容易く真似出来ない、まるで、命を捧げるかのような強固な信念が、全編に息づいていました。
そしてこの作品の最大のテーマの信念を持って行動すること、信念を貫き生き抜く力強さを描き、伝えることは、10年ぶりに、メガホンをとられたメルギブソン監督自身の信念の強さであると感じずにはいられませんでした。

アメリカ兵の立場から描かれた沖縄地上戦という意味でも、視点を変えて考える価値ある機会を与えて貰えた作品だと思いました。
この作品との出会いに感謝致します。
はる

はるの感想・評価

3.3
試写会にて鑑賞。
前半はフルメタルジャケットの微笑みデブを思い起こさせる中々ハードな訓練+虐め描写。個人的にはもやい結びできなくて教官にクソ罵倒されるあたりが消防学校を思い起こさせられて別の意味で泣けました。
後半は沖縄戦。
手が飛ぶ脚が飛ぶ人が飛ぶ
飛び散る臓物蠢くネズミ湧く蛆虫
ここは地獄の三丁目〝ハクソーリッジ〟
といった趣。たいへんハードな人体損壊描写です。見応え充分過ぎました。さすがメルギブ。
キリスト教の精神と戦争の葛藤など考えさせられる部分も多かった。公開されたらもう一度観ようと思います!
〝ブラジャーじゃないです〟


これはこの映画で一番印象的なセリフ。

このセリフのシーンは思わずにやけてしまうでだろう。



今年は個人的に洋画が強いイメージで、『ララランド』『美女と野獣』などの話題作も良かったし、大好きなSFの『メッセージ』は今年で一番だと感じていた。



が、今作で暫定今年一番の座は入れ替わった。


それくらいによかったし、心が震わせられた作品。




第二次世界大戦下の激戦地・沖縄の前田高地、通称〝ハクソーリッジ〟を舞台に、良心的兵役拒否者としてアメリカ史上初めて名誉勲章を受賞した衛生兵の実話を基に描く戦争ドラマ。



良心的兵役拒否とは

兵役拒否はさまざまの理由から行われるが、怠慢や臆病からではなく、自己の宗教的信条から戦争・軍務が、また自己の政治的信念から特定の戦争・軍務が反すると確信する立場から拒否するものを良心的兵役拒否者conscientious objectorという。

日本大百科全書より。


衛生兵にフォーカスしてるとあって、戦闘シーンは正直あまり期待はしていなかったが、個人的にはかなりハードなもので尺的にも長く、期待以上のものだった。

R指定があるのかは知らないが、確実にPG12くらいはありそうなくらいグロいし、残酷なシーンもあり、娯楽映画ではなく本格的な点も好みだった。

後半とは全く異なるムードの戦争に入る前の訓練中の会話は非常にコミカルでかなり笑わせられた。

訓練中のネタをあとでまた使う鉄板の流れも良かった。


この映画は先陣を切る兵士や、スナイパーでもなく一番地味そうな衛生兵が主人公という斬新な点も自分にとっては新鮮だし、対日本軍というのも他の作品であまりみたことがなかったから夢中になり、つい感情移入してしまい、不謹慎だがアメリカ軍を応援している自分がいた。


反日的な作品なのでは?という意見もよく見かけるが、日本人の自分的にも全くそんなことはないように感じた。



この映画をみて強く感じたのは〝信念〟を持ち続けること。

この〝信念〟がぶれずに、周りに流されない主人公の姿勢には本当に心を打たれたし、学ばなければならないと感じた。


戦争モノというとグロいし残酷で苦手という人もいると思うが、この映画の主人公は殺戮することが目的ではなく、人を助けることが目的であり、他の戦争モノとはまた違うものなのでぜひみにいってほしい。


最後に

どうでもいいが、作品中に「君の名は」と尋ねるところがあるが、日常会話で「君の名は?」なんて使うやつを聞いたことがない。

去年の映画意識しすぎやろ。

とつっこみたくなった。
yuki

yukiの感想・評価

-

このレビューはネタバレを含みます

前半は映画として楽しめた。軍隊に入って差別を受けながらも、デズモンドの揺らぎ無い信仰の強さに胸打たれた。

しかし、後半は沖縄戦が舞台なのでとても複雑な心境に…。日本を非難しているシーンやセリフは全くないけれど、日本人としてはやはり観ていて辛い。

戦場でのシーンになってからは、どういう気持ちで観たらよいのか混乱しました。デズモンドの隊が日本兵の砦を爆破した時に心の中で「やった!」と思ってしまった…そして、今何てことを思ってしまったんだろうと…すぐに思い返したり。。混乱。
100%真っ白な気持ちでは観れませんでした。

ただ、沖縄戦を知らない日本人は観るべき1本!(私も含め)
鑑賞前や後にでも前田高地について調べる、知るいい機会になりました。

アンブロークンは公開されても、ごく小さい映画館で短期間の上映でした。。
アカデミー賞にノミネートされたとはいっても、今回ハクソーリッジを買い付けたキノフィルムズは素晴らしい。

(おまけ)
本編の始まりがアンドリューガーフィールドのナレーションでその内容に、あれ?「沈黙」の続きかな?と思った。。。デズモンドはロドリゴの生まれ変わりなのでは…
yume

yumeの感想・評価

4.0
衝撃の実話。頑なで、まっすぐで、どんな時も信念を貫き通して、死を恐れずに、仲間の命を救うために、勇敢に立ち向かう主人公は本物の英雄だった。生々しくて凄惨な戦争シーンだけど、片時も目を離せない。敵である日本兵をも助けるシーンが印象的。
moco

mocoの感想・評価

-
試写会にて鑑賞しました。
主人公のキャラクターは今の時代にマッチした題材だなと思いましたが、
反戦映画としては疑問が残ります。凄いのは戦闘シーンですね!
中身については、皆さん、いろいろ書いておられるので、違う視点で。アンドリュー・ガーフィールドが神に問う場面がありましたが、前作の「沈黙」で、全く異なるシチュエーションでしたが、やはり彼が神に問いかけるシーンを思い起こさせました。スマートでかわいい俳優から、精神面を表現する演技派へと着々と歩みを進めている感じがします。配給会社は、戦闘シーンについて、プライベートライアンとの比較をうたい文句にしていますが、くしくも、その主役のトム・ハンクスも、ガーフィールド同様(失礼)、2.5枚目。今後、俳優として幅を広げ、「第2のトム・ハンクス」になるものと期待しています。さて、もう1点。本作は映画としては、とても面白かったのですが、沖縄では興業するのか、もし興業した場合、沖縄の人たちは、どんな気持ちで見るのだろうかと、映画を見る前も、そして見終わった後も思いました。
マロン

マロンの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

filmarks試写会にて鑑賞。
沖縄戦の激戦地で衛生兵として75人の命を救った、実話に基づくメル・ギブソン監督作品。
アンドリュー・ガーフィールドが信心深い純朴な青年を好演。
戦地に赴くまでの背景も丁寧に描かれ、感じさせられる部分、色々ありますが、、、
ここからネタバレ。
なかでも、戦争で心に傷を負い、酒に溺れ、息子たちの入隊志願も快く思わない父親が、信念を貫いたがために軍法会議にかけられた息子のために、軍服に袖を通し、かつての上官にかけ合って、息子の窮地を救ったシーンには心打たれた。あれほど戦争を毛嫌いしていた父親の軍服姿。その、軍服を着こんだ姿、その1カットが何とも言えなかった…。