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ムーンライト2016年製作の映画)

Moonlight

上映日:2017年03月31日

製作国:

上映時間:111分

ジャンル:

3.6

あらすじ

「ムーンライト」に投稿された感想・評価

ぐりこ

ぐりこの感想・評価

3.6

このレビューはネタバレを含みます

この作品は色んな要素が詰まっていると思う。
まずはストーリーについて。
言葉にすることが難しいが、この話の中に白人が一切出てこない。黒人社会のみのはなし。黒人社会の中にあるネグレクト、ドラッグ、いじめ、LGBTに対する差別…など様々が描かれている。

ファンは台詞をみるかぎり、主人公シャロルに昔の自分を重ねて見ていたように思う。ファンはそこからのし上がり、ドラッグの売人として成功した。見た目はいかつくて怖いが、優しいテレサという恋人(妻?)がいるところからも、ファンの心は優しく繊細そうな様子が窺える。ファンがシャロルの母親にドラッグを売っていたこと、その母親からシャロルは虐待(という表現が合っているかわからないが)を受けていたことを知ったときのファンの態度からも感じられた。
そして同じように、繊細な心をもったシャロルはドラッグの売人として成功していく。

一方で、シャロルの同級生であるケヴィンは、シャロルに優しくする友人でもあるが、"普通"の"悪い"ティーンエイジャーとも絡む。そのケヴィンはシャロル同様刑務所に入るものの、ごく普通の料理人としての人生を歩んでいく。
このシャロルとケヴィンの対比は面白いと思う。シャロルを虐めていた同級生のボスは、もしかしたらケヴィンと同様普通に働いているか、シャロルのような人物の下で働くチンピラ売人にしかなってないのかもしれないと想像した。

ファンが亡くなり、シャロルが売人になった様に、繊細でピュアな人物はそうしないと生き残れないような強固な円環というか、、そういうものが黒人の社会にあるのかもしれない。

シャロルとケヴィンのラストシーンは本当に素晴らしい。胸にぐっとくる。ハイウェイを走らせながらの会話は小さい頃から知り合っている2人の仲の良い二人独特の会話であると思う。


またシャロルと母との関係。シャロルが売人になってから関係が和解するという苦しさがある。ファンが言っていた「俺も母親が嫌いだった。でも今は恋しいよ」という言葉を思い出す。


そして俳優陣の演技の素晴らしさ。
シャロルを演じる俳優は3人いるが、どの俳優も視線や歩き方などでシャロルの中の臆病や純粋さが伝わる。ファンの演技も同様だ。


シャロルの母親の部屋は異常にピンクネオンの部屋で照らされており、
海辺で遊びまわる子どもは月の光でブルーになる。
シャロルの母親もまた、差別や偏見による被害者なのだろうと想像した。


そして、当たり前なのだが、差別や偏見というのは白人の社会にも日本人の社会にも存在する。
今までの黒人映画は白人との対比で差別、偏見、抑圧を描かれてきたことが多かったと思う。
それが、こうやって黒人社会の中のものが描かれること、それ自体に意味があるとも思えた。
ピカソ

ピカソの感想・評価

3.0
なんとも言えない色んな感情になった。
映像が美しくて、人の目線で見てるようなカメラワークやったし俳優の演技もめっちゃ自然やったから映画に入り込んでる様な気分やった。
DamKeeper

DamKeeperの感想・評価

5.0
ここ数年のアカデミー作品賞の中でもダントツに素晴らしい作品だと思います。

バリー・ジェンキンズが言っているようにシャロンを演じた3人の俳優は
外見は異なりますが眼を見れば同じ繊細な内面を持っている事がわかります。
環境を提供してくれた人が突然消えてしまう事もあります。

孤独を体験をした人ほど感じる事が多い、稀有な作品だと思います。
いち

いちの感想・評価

3.6
ジャケ写が印象的だった

内容はちょっと難しくて読み解く力がなくて
レビューを見てあぁそうなんだなって思ってしまって申し訳なかった
のだ

のだの感想・評価

4.0
環境は過酷なんだけど、全体の作りとしてはやさしい〜お話。みやすくてよかった。テレサめちゃめちゃいい女だ、好き。
うし

うしの感想・評価

-
よく分からなかった
私が青い

ただやっぱいい映画なんだろうということは分かる
いろんな要素があった
それは新しく思えるけど、やっぱ私らの人生だ
やはり労力だけで、辛いかどうかは決められない。

もう少し大人になったらまた観よう
奥

奥の感想・評価

4.5
月夜に輝く作品。

今作幼少期からティーンエイジャーにかけて重く悲しい展開の連続がシャロンの身に降りかかり心が折れそうになるが、その中で唯一の希望とも言えるのがファンとテレサ夫妻。

海で泳ぎを教えながら人生は自分の力で乗り越えなければならないと強さを教えてくれるファン、温かいご飯と優しい言葉で安らぎを与えてくれるテレサの2人の存在がシャロンにとって大きな支えであり、特にファン演じるマハーシャラアリのムキムキの体つきから予想だにしない、優しい眼差しでシャロンを見守る姿のギャップが素晴らしかったです。

幼少期のトラウマから自身を偽って成長したシャロンが、ファンと同じように麻薬の売人として日々を送る中でようやく向き合うことのできた母ポーラとの和解とかつて友人以上の思いを寄せていた親友ケヴィンとの再会を通して、ありのままの自分を取り戻せたと感じさせる、青年期のラストに目頭が熱くなりました。
SeanbySean

SeanbySeanの感想・評価

3.5
物語の始まりと人物描写はよかったが、なんとなく話だけ進んでしまった感じ。
アカデミーではとりあえずセクシャル面であったり、世にまだ理解されていない部分、問題にフォーカスした作品を扱えば評価されるのだろうか。
期待していた分、終わった後はよう分からん気分だった。
雰囲気だけ名作感。
ただこの映画は何かを変えるかもしれない
reika

reikaの感想・評価

3.6
映像がとても綺麗。
淡い光が演者たちの気持ちを表現してるようにも思える。
Yashiro

Yashiroの感想・評価

3.3
1章から2章の移り変わりがかなり良かった。ゲイや黒人というマイノリティのテンプレートを描くだけでなく、しっかりシャロン個人の弱さや脆さが美しく映されている。
3章でもう全然人ちがうじゃん〜〜ってなったのも束の間、ラストシーンにはか弱い少年の面影が蘇るのがたまらない。
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