泥や錆だらけの機械を見せられているのに、何故かそれら機械に魅せられてしまっている自分がいた。
小田香作品は始めてだったが、尺の丁度良さと相まって、割と好みの絵作りをしてくれる監督であった。
暗さ…
わたしたちは確かに
炭鉱に、ボスニア、ヘルツェゴビナに
その場に“いた”
轟音で鳴り響く切削機の作業音
トロッコを進む滑車
人々と、揺れる機械と共にあるカメラ
振動と暗闇
錯綜するヘルメットのラン…
ボスニアの過酷な炭鉱での地下労働。しかしそこで鳴り響く機械の作動音、炭鉱夫がかぶるヘルメットのヘッドライトが暗闇に描く光線の軌跡に魅せられる。すべてのショットが完璧な構図におさまっていて、美しい。装…
>>続きを読む炭鉱労働者のヘッドライトがレンブラントの絵画のような強烈な明暗対比の照明を構成していて、現場で起きているあらゆる事象を活用しながら、ここまで完璧な画面を構築できるというのが驚き。地下におけるどのショ…
>>続きを読む(C)film.factory/FieldRAIN