トリアーのキングダムを見た後に見ると相互に分かり合えるというか、たぶんブニュエルは無神論者ではなく信仰心の強さによる逆張り的な視点があるのだろうけど。なので序盤は静謐なドラマだ。後半はぶち壊し。打ち…
>>続きを読む無償の施しは、常に無防備な愛。
メキシコ時代のブニュエルが祖国スペインに戻り撮影した問題作。反宗教的な内容がバチカンの怒りを買い、各地で上映禁止に追い込まれたもののパルムドールを獲得。神に仕える者…
恩恵やら愛やら救済を与える者たちと受け取らない者たち、授受のミスマッチ。primordial・低次の本能的性質の発露、即物的な悦びの勝利。加虐的なまでに敗れ破局的なヴィリディアナよ。生足見惚れ好きす…
>>続きを読むスペインのブニュエル。過激だ。自分が原因で自殺した伯父の遺産を受け継ぎ、貧者に献身的に貢ぐ。しかし彼女の不在中に乞食たちの大乱交。そして帰って来た彼女に襲い掛かる…。ショックを受けた彼女はどうするの…
>>続きを読む宗教揶揄的映像としては分かりやすくあからさまなものも多いが、この年代で考えるとかなりショッキングな「ここまでやる?」感が強く(描写の過激さではなく意地の悪さと背徳度)、インパクトがデカかったため好き…
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ルイス・ブニュエルの作品の中でも特に挑発的で際どい作品。要所要所にキリスト教に対する冒涜とも取れる皮肉が込められており、公開当初様々な国で上映禁止となったのも頷ける。しかし、ただ際どいだけでなく、観…
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キリスト教における「救済」に踏み込んだテーマが重たかった。叔父に裏切られても、自分の信仰に基づき正しくあろうとしたビリディアナは最終的に物乞いにも裏切られ犯される。ホルヘがビリディアナに、「全ての物…
>>続きを読む誓願の儀式の直前に院長のすすめで生活費を援助してくれていた叔父に会いに行ったシスター・ビリディアナは、その後の生涯を大きく変えることになる出来事に遭遇する……。
これも冒涜的かつあまりにもひどすぎ…