SYNCHRONIZER(2015年製作の映画)

SYNCHRONIZER

上映日:2017年02月11日

製作国:
  • 日本
  • / 上映時間:83分
    監督
    万田邦敏
    脚本
    小出豊
    竹内里紗
    万田邦敏
    キャスト
    万田祐介
    宮本なつ
    古川博巳
    中原翔子
    大塚怜央奈
    美谷和枝
    あらすじ
    男と女の愛と狂気がもたらす、予測不能なサイコスリラー。人間と動物の脳波を同期させるという無認可の研究を孤独に続ける、研究者の長谷川高志(万田祐介)。研究所で立場の弱い彼を見守る同僚の木下萌(宮本なつ)は、この実験が、脳機能障害をも改善させる素晴らしい成果をもたらすことに気づく。共に研究を続けるふたりは、やがて私生活でも愛し合うようになる。一方高志は、動物だけでなく人間と人間の脳をつなげることで、母・春子(美谷和枝)の認知症を治せるかもしれない、と希望を抱いていた。だが萌はその研究成果が思わぬ結果をもたらすことに気づき、高志を止めようとするが……。大切な人のために倫理を超えた実験に没頭する男。そんな男を盲目的に愛する女。そして息子の愛を一身に受ける母。3つの愛は、やがて人々を狂気へと誘い、暴走する。果たして彼らの愛が行き着く先には、何が待ち受けているのか?

    「SYNCHRONIZER」に投稿された感想・評価

    SF?、ロマンポルノ風、おしまいはホラーに・・・
    脳波を同期させて、その効果を医療現場に使うという
    興味深いテーマですが、もっと登場人物を増やして、
    お金かけてクローネンバーグあたりに撮ってもらいたい。
    同期から追従へと変貌する手の動きにゾクっときた。脳波をシンクロさせる機械、介護ベッド、車椅子といった小道具を使った見事な演出によって、日本家屋の狭い空間にいる男女が異様な存在に変貌していく。それまでと頭の位置を反対にしてベットに寝る中原翔子が妖艶。
    前作「イヌミチ」もとんでもない傑作だったが、これもとんでもない大傑作だった!!!

    人を食ったような物語でありながら、細かい演出が冴えまくっている。

    あげたらキリがないが、
    屋上で男が歩きながら白衣を脱ぐ→座る→女がその白衣をひろう→男に渡す
    とか
    男があんなことになる前に車椅子に座る
    などなど。
    ここまで大胆で繊細な演出、他に誰ができるだろうか?

    こんな説明どうでもいいくらい、この映画は飛び抜けている。
    ここ10年でいちばん打ちのめされた。

    音楽・長蔦寛幸

    いわゆる、「マッドサイエンス」もの。

    『男と女』の関係をも絡め、怪しい雰囲気を漂わせながら進んでいくストーリー。

    ただ、その結末は、完全に、“斜め上”の方向に行ってしまう。



    *あそこまで行ってしまうと、「悲劇」というよりも、“喜劇”のような…
    マッドサイエンティスト➕フィルムノワール。
    ノワールだからこそ女優(ファムファタル)の弱さが気になる。

    第2形態の女優はよかった。第三形態が微妙。
    ツルツル感のある無機質な顔を選んだのだろうが、それでも微妙。

    第一形態が最初にみせる笑顔がゾクゾク来るぐらい恐かった。
    『接吻』の小池栄子の超怖い笑みを思い出した。

    しかし、演技の付け方下手すぎじゃん?喋ってる人以外動かないのってどうなのよ?
    老人ホームのシーンなんて、兄貴がロビーのど真ん中で棒立ちなのだが、ふつー車イス押しながら喋るとかなんとかするだろうに。

    しかし、椅子に横にならんで座る男女を横から撮るときに二人が奥行き方向にかぶららないのは二人の顔を同時に画面に映すためでもあるが、それよりも二人のシンクロの相性の悪さを暗示するようで面白い
    2017.5.21観賞。
    マウスと自分の脳波を同期させたら、マウスの脳の萎縮が解消されたので、主人公は認知症の母の脳と自分の脳を同期させて、認知症を直そうとするっていう話。
    何のこっちゃ……って話だが、これが不思議と面白い。

    脳波を同期させて、2人が1つになるのを、セックスと重ねて描いている。
    同期中のうめき声は、セックスの喘ぎ声そのもの。
    前半で、万田祐介と宮本なつのセックス描写が出てくるが、その声と同じ。
    また、宮本なつが、母にかかりっきりで、心ここに在らずな万田祐介と、"改めて"「1つになりたい」と、脳波の同期を願い出るのが面白い。

    介護用のベッドに寝ているはずの母が、車椅子に座って、介護用ベッドに寝ている主人公を見ているのは、視覚的に一瞬で立場の逆転を見せる。さらに、ベッドの上に立つあの場面は、動きはギャグ化してるが、立場を明確化している。
    最高!序盤はこれほんとに面白くなるのかと疑ってたけどそんなのは杞憂だった。万田さんの映画ってもっと堅苦しいのかと思ってたけど話も画も単純明快で好きにならないわけもなく。脳波をシンクロする度に流れる劇伴のアホらしさもいい。
    ベンジャミン・バトンを女性でやったらロマンポルノになった的な。宮本なつの横顔は裕木奈江にそっくりだった。
    ヒトと動物の脳波を繋いだら、あなたとあたしの脳波を繋いだら、一体どうなってしまうんだろう。

    世にも奇妙な物語のようなサイコホラー作品。

    出だしの海賊アイパッチ風な脳波装置のチープさに胸きゅん。ドキドキしながら見守っていたら、早々に『先生、私…処女なんです。』となにやら大人な展開に。「そんなすぐに抱いてしまうのかい(oロo)!!」とビックリ。一夜明けると丁寧に話す地味目な後輩はこなれたタメ語で話はじめるし、笑いを堪えるのに必死だった。予告を見て気になったもののちょっとついていけるか不安だったから、思った以上に引き込まれてホッとした。

    お母さん役のおばぁちゃんがかわいくて、『アレ、やって♡』と息子にねだる姿が最強なのだけど、なんだか隠された艶感が滲み出てて、そこは抑えておくれよと一人ツッコんだり。他にもツッコミ所が多く、「うそーん(*⁰▿⁰*)」の連続で最後まで笑わせてもらった。

    ラストにかけての腕のフリと若者の脱ぎっぷりがまた面白くて、サイコホラーを通り越して個人的には喜劇のように見えた。

    でも、認知症問題を題材にしているから笑ってばかりもいられない。実際に介護している方は大変だよな。作品のように行き過ぎはどうかと思うけど、尊厳を取り戻せる時代がくればいいなぁと思った。

    万人ウケはしないけど個人的には割と好き。

    宮本なつさんの演技が素敵!
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