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「ラブレス」に投稿された感想・評価

バニラ

バニラの感想・評価

2.9

このレビューはネタバレを含みます

夫ボリスと妻ジェーニャ、2人共に仕事は成功してるのに人生は上手くいかないもの。
それぞれのパートナーとの姿も家庭崩壊を強調して見せてた。
冷えきった夫婦には息子のアレクセイが行方不明となっても相手を罵倒するばかり、子供の気持ちを考えると厳しかった。
警察は後回しであてにならず、ボランティア救助の方が熱心なのは映画としては普通の流れかも。
懸命な捜索にも関わらず見つからないアレクセイ、冒頭でアレクセイが投げて木にかかったリボンがラストに映る描写はアレクセイの死を暗示していると思わせる悲しみが。
無事を祈るとしか。
「ラブレス」アレクセイへの愛があってこそ、幸せになれたのでは。
あな

あなの感想・評価

3.5
ロシア映画15作目。今作は、前に観た「チェブラーシカ」の可愛いお話とは180度違う重~いヒューマンドラマ。けど、こちらも「チェブラーシカ」と引けを取らない傑作だと思う。
ストーリーは所謂夫婦倦怠もので、離婚率が世界レベルで高いロシアの一種の社会テーマを描いたような作品ではないだろうか。ロシアのだだっ広い“自然”を背景に描かれる人間の空虚さ、自分勝手さが淡々と描かれている。この対比が何ともいたたまれなく感じてしまい、やりきれなさがとても辛い。最初の段階からだいたい予想はできていたけど、終盤で描かれる“その後”のエピソードも結局この人達は…と感じてしまう。息子がいなくなろうと、そもそも彼らには必要ではなかったし、これからも…って感じがもう最初のアクションから丸分かりだ。そんな感じで、ストーリーが進むに連れて主要人物の性格とか過去とかが分かってくるんだけど、その描き方が映画的でとてもいい。というのも説明台詞や大音量のBGM・カメラワーク等の大げさな演出はほとんどなくて、些細な日常風景だとかしぐさ、ポロッと出た一言みたいなので表現されるので、とても自然的だし、だからこそ最初から最後まで楽しむことができたのだと思う。風景の切り取り方もとても面白い。特に印象的だったのは廃墟ビルの場面。どこか神秘的で、どこか悲しげな感じがした。影を使った演出も多く取り入れられていて、どれも印象的だ。そんな感じで、むしろ少ないくらいの台詞に、演出で魅せてくる作品でとても重厚な人間ドラマだった。ちなみに、車内のケンカシーンは爆笑した。
良作!
snow

snowの感想・評価

3.0
ストーリーも救いようがないし、この両親の人間性も救いようがない。とにかく救いようがない。
ボランティアの人達は大声出して必死に探しているのに、一方の当両親は無関心で本当にイライラした。
自分たちのエゴで子どもを産んで責任を果たさない親がこの世で1番嫌いです!
TT

TTの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

母親が泣き崩れていたが、対面した遺体は息子ではなかったのだと思う。母親の親までも子供を厄介者扱いしているのがきつかった。ちゃんと育てられないのになぜ子供を作ってしまったのか。遺体が見つからなくても、ちょっと経てば何事もないように日常に戻っていたのも恐ろしい。ラストの池のカットで彼が呼んでいる気がした。
T2Y

T2Yの感想・評価

3.5
荒廃した建物、寒々しい森林、常に冷気が漂うストーリーは重量感があり好みだが、観賞後にメンタル的に胸糞感がずっしりと残る。

ラストの解釈は人によって捉え方がそれぞれな作品。そしてパッケージが「バベル」っぽい。
mellow

mellowの感想・評価

2.8
離婚間近の両親の喧嘩を目撃したあと失踪した少年を捜索するというストーリー。
ラブレスそのものだった。
みんな自分だけが可哀想で、自分だけが幸せになれば良いと思ってる。
自分の息子を探してる時にも産みたくなかったとか、夫に悪態つく母親は救いようがない。そんな女を愛する変な男もいるし。あの母親一番無理だわ。あいつが死ねば良いのに。
ロシアこわー。
なお

なおの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

子供の育て方や環境って大事でそれによる影響も受けやすいから
だからこそ連鎖してしまうものってどうしてもあるのかなって感じた。

離婚が決まってお互い自分の新しい生活にしか目がいってなくて
それゆえ、子供の存在すら邪魔者みたいになって互いに親権を押し付けあって
毎日のようにケンカして揉めてた。
両親が子の前でケンカしたりすることは
ほとんどどこの家庭でもあるけれど
あんなの毎日見せられたら疲れる。
けど子供って大きな命と責任だから
安易に作るもんじゃないし客観的に
この親を見るとイラッとする。

けれどこの親たちは愛してないんじゃなくて
それぞれ自分自身が愛に飢えて求めてばかりだったけど、愛することを忘れていただけでちゃんと愛はあったと思う。
だけど人って馬鹿だから当たり前にあるものに限って見えないし感じられないんだよね。
いなくなって悲しさや後悔とかが重くのしかかる。

でもこの経験からこの2人がどう変わるかでこの先の人生も変わるんじゃないかと考えた。

ただやっぱり最悪の結末を迎えて終わった息子くんはいたたまれなくて
来世ではちゃんと幸せな家庭に生まれて
幸せな生涯を生きて欲しいと思った。
タイトル通り残酷なまでに愛が無いのだが画力、音楽における作家性に大変惹かれます
JohnNY

JohnNYの感想・評価

3.8
3.8A+
愛の世界、愛のすれ違い、愛の衝突の中からはじき出された少年は行方不明になる。大人たちは必死に捜索するが発見できない。少年は絶望し川の中に沈んでいるのだろう。家庭でも、社会でも常に問題を抱え、人間たちは少年だけでなく答えを何も見つけることができない。映像、音楽、ニュース音声で抽象的に描かれている。
完全に破綻して離婚まで秒読みの夫婦と、夫婦がお互いに押し付けあうその間の息子のお話。

この映画で興味深いのは、全部その息子の視点で描かれること。
夫婦からしたらこの息子はそれぞれの新しいパートナーとの新生活の邪魔でしかないわけで、息子が失踪しても、旦那さんはどこかぼんやりしてるし、奥さんはずーっと何かにイラついてて2人ともまともに探す気があるんだか無いんだかという感じ。

それゆえに下手な胸糞映画よりもよっぽど絶望的な気持ちにさせられます。
分かりやすい残酷描写はほとんど無く淡々としていますが、観賞後は強烈な不快感と虚無感が残ります。

淡々とした絶望を通して、逆説的に愛とは、愛するとは何かを問うている傑作だと思います。
人によっては冗談抜きで精神的に危険なとこまで落ちる可能性があるのでご注意を。

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