囚われた国家の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

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「囚われた国家」に投稿された感想・評価

エイリアンが地球を侵略してから9年後のアメリカを描く渋いSF。派手な描写は殆どなく、地味にフラフラ進んでいくが、散在していた視点が収束していき一つの達成がなされた時、それは『1987、ある闘いの真実』を見た時のような満足感が押し寄せる。
とにかくディストピアとしての設計が上手いのでSFファンなら是非見て欲しい。最高のジョン・グッドマンが見れますよ

ドンパチしない侵略SF「囚われた国家」感想
https://tea-rwb.hatenablog.com/entry/2020/06/09/123000
MissY

MissYの感想・評価

3.5
原題「captive state」は調べてみると「監禁状態」なのかー。アメリカ公開は2019年3月で、アメリカではあんまりヒットしなかったらしい。しかし今見ると色々ギクッとする内容だと思う。監視社会の描き方とか、マジで起こりうる近未来と思う。
エイリアンに支配された世界で、エイリアンに統治されて世界は平和になった!という国と、そんなことあるかいと反発しているレジスタンスの地下組織。人体にチップを埋められて監視されている社会。あきらめてはダメだ、抵抗し続けろ!と言われても、でもねぇー、家族を持ち出してこられると心折れるよねという展開。ううう。予告編は、かなり盛ってあったなー。でも私は結構好きだった。あの終わり方は、もしかして続編があるの?でも、ヒットしなさそうだから続編ないだろうなぁ(涙)。ジョン・グッドマンは、もしや?おっと、ここから先はネタバレになるのでコメントで書きます。
ナットキング・コールの「スターダスト」の使い方も、なんかグッときちゃったな。
どんでん返しといえばどんでん返しかな?そこまで意外でもないストーリー。土台はすごく面白そうだったけど、よくある映画ってとこに落ち着いてしまった。エイリアンあんま出てこないし。ただ、エイリアン出てきた時の緊迫感はハンパじゃなかった。ちょっとしか出てこないエイリアンも作り込みがいい。グロさと無機質が兼ね備えられていてかっこよい。
いや〜 特報の予告観た時からずーっと気になってたんですが、観てみると、なんか全体的に惜しいなぁ〜 最後の最後で脚本の整合性は取れたけど、それまでの困惑の時間がキツかった。ニールブロムガンプ的なものを期待していたんだが、特にRakkaみたいなやつ。

統治者と呼ばれる宇宙人に完全に屈服した世界が前提なのですが、本作はSFのジャンルにありながらも、話の主題は地下レジスタンスによる秘密作戦の実行で、主な敵は宇宙人でなく、宇宙人の犬となった公共機関の人間です。スピルバーグの宇宙戦争みたいなの期待したらダメ。

「〇〇したら統治者を倒せる」という提示がないまま、打倒作戦が実行されていくので、わかりづらい!そして台詞は説明的だが、演出は説明不足なので、フラストレーションが溜まります。あと実行犯達があんなに必死に他の場所に逃げなきゃいかない理由が明示されてないのもイライラ。

また、監視・管理がザルの瞬間とかなり厳しい瞬間があるのがかなりのツッコミ所ですね。あんなにレジスタンスのロゴやポスターゴロゴロしてていいんか?

ほぼ主人公な青年が中盤で全く登場しないという作りもいただけない。

統治者と呼ばれる宇宙人もちょいちょい映りますが、第9地区のエイリアンがエビなら、本作のはウニですね。一応、作中では虫を意味するローチという名で呼ばれていました。

舞台はシカゴで、ダークナイトライジングで大量の警官が地下に降りるシーンと同じと思われるような通路が今作でも映っていた。

宇宙人の支配SFだと、漫画GANTZのカタストロフィ編や、YouTubeオリジナル配信作品のOBSOLETEというアニメの方が正直面白いです。
こうん

こうんの感想・評価

4.5
緊急事態宣言前に観れなくてこのまま配信になるかなぁと覚悟していたらまだやっている!イオンシネマ様ありがとう!

地球が宇宙人に支配されちゃって…というSFドラマなんだけどタイトルは「囚われた国家」…なんとも意味深で、全体が暗喩劇としても読み込み可能なSF映画でした。
国家、という括りなんだけど、実際はシカゴの片隅でのとてもミニマムな物語で、ちょっと韓国映画「1987」を想起させるようなポリティカルサスペンスのような味わいがあり、ま、言ってみればレジスタンス映画であります。

結論から言うと、けっこう面白かった…!

ちょっと映画的な受容力が衰えているので漫然と観てしまったんだけど、ラストあたりで明らかになる「1987」や「ローグ・ワン」的な展開に、思わず涙腺決壊…!

この「宇宙人の支配下の地球」というバカみたいな設定をリアルにするために冒頭からあの手この手のディテールや表現で端的に示していて、また物語を大上段に構えずにミクロの視点から状況を語っていく手管が上手いと思ったし、上手いこと映画の世界観に誘導してくれて、SF映画としてまず及第点。
久しぶりの映画館で、そのディテールの情報量の多さにクラクラしたし、ぶっちゃけ超地味なんだけど、ポリティカルな要素を持つ物語と絶望的な状況でも紡がれていく希望に、嬉しい不意打ちを喰らって泣いちゃいましたね。
久しぶりの新作映画で、俺の握り拳が熱くなりましたよ。

「DATSUGOKU」というセガール映画みたいな邦題つけられた脱獄映画(ブライアン・コックス主演の地味な佳作)でデビューして「猿の惑星」プリクエルに抜擢されたルパート・ワイアット、久しぶりの新作だと期待していったら、大当たりの映画で良かったすね。この人、映画監督として腕は確かだし物語作家としてもきっちり語るべき芯を持っている人だと思う。近い将来、大化けしてほしいな。
あと昨今の映画作家に必需ともいえるオタク的なこだわりもあり、ちゃんと繊細にディテールを組める人だから、期待大ですね。

とにもかくにも!超地味だけどディストピアSFとして年に1本あるかないかのクオリティだし、今観ることにとても意味がある映画だと思うので、控えめにおススメしておきます。何度も言うけど超地味だからね。
レジスタンスが色んな手段を用いて爆破計画を実行していく件めっちゃ面白かった!
最後の映像からのあの色んな含みがあるオチも良かった!

このレビューはネタバレを含みます

何だろう。惜しいなぁ。

冒頭のエイリアン登場シーンはなかなかショッキングで掴みとしては悪くなく、何度も出てくる「マッチに・・・」というワードも、まあ、効果的。
エイリアンに人類が統治されている設定で、その中、レジスタンスの反逆を描くストーリーは多々あれど、最後まで敵味方がわからないカラクリとラストシーンはいい感じだと思う。

トゲトゲのマスクがとれると死んじゃうエイリアンって、地球の大気が弱点じゃない?(地球では地下に住んでるみたいだし)って見てとれるのに、そこは触れないんだとか、ラストの黒人兄弟の扱いなど、まあ色々あって、惜しいかなぁ。

嫌いではない作品。

このレビューはネタバレを含みます

ラストのエイリアンへの報告終盤シーンで明かりがバッと付いたのは
仲間達全員の働きがやっと報われて司令官が地区内へ入る事への比喩的な表現なんだろうか

その時の女性の表情からしてもしかしてあれは人類が仕組んだエイリアンへの対抗なんだろうか
色々考察生まれて最高の映画ですね
honmosuki

honmosukiの感想・評価

4.0
宇宙人に侵略されて数年後の人類のレジスタンス活動を描く。説明少なめの描き方で、最初は分かりづらいが、後から伏線回収が見事。後半の展開が胸熱。宇宙人の造形も興味深い。ただ地味。まだまだ謎な部分も多いので、続編とかで派手に描いてほしい。
藍沢

藍沢の感想・評価

4.0
エイリアンと人間の対立構造ではなく、反乱する人間と制圧する人間の戦いがメインなのだが、後半が意外すぎる展開で立ち上がりそうになってしまった。
今活発にデモ活動が行われている世の中だからこそ、観ると最後の展開に目頭が熱くなる。
あそこからまた始まるんだろうな。
行動を起こさないと始まらないし、終わりが見えなくてもアクションを起こし続けるしかない。
それでやっと掴み取れるものがある。
そう信じたい。


宣伝ポスターとかエンドロールとか眺めているとジョン・グッドマンの名前が一番最初に出てて、主演は彼が務めたとなっているけど、物語のメインはアシュトン・サンダースを含めた様々な人種の俳優で構成されたレジスタンスのメンバーだと思った。
レジスタンスのメンバーのキャスティングにも注目して欲しい。