世界は死によって色彩を増す。死を決意した瞬間から、「それ」が「そこ」にあるという至極些細な事実の一切があまりにも輝かしく思えてくる。まるで世界が監督になって、自分を離さないためにできるだけ美しい映画…
>>続きを読むクネクネと曲がっていく道、イランの乾いた土。土って、いいですね。みんなそれぞれが違った地獄を抱えていますから。
「先生、頭を触ると頭が痛い。足を触ると足が痛い。腹も手も、どこもかしこも痛い」「体は…
良い映画に出会えました。
何の前情報もなく観はじめたら、この主人公はなぜ車を走らせてるのか皆目分かりません。30分位したところでようやく少しずつだけどストーリーがみえてきます。
状況が分からない…
誰にだって悩みはある
悩みのない人間はいない
まだまだ若い、世の中のほんの少ししか知らない
死を目前にし、ようやく目の前に広がる景色の素晴らしさに気付く
生きる理由はいくらでもあるが、桜桃の味を知ら…
この世の人間は誰でも悩みを抱えて生きてる
悩みのない人間なんていない。
あんたの目が見てる世界は本当の世界と違う見方を変えれば世界が変わる。
幸せな目で見れば幸せな世界がみえる。
人生は汽車の…
ゆっくりと進んでいく会話劇だけど
その分たくさん考える時間があって
なんだか不思議な感覚だった
否定をしないながら自然の美しさを語るおじいちゃん、割と普通のことに思えるのにすごく救われたな
最後…
映画がはじまり、映画が終わる、それは退屈な循環のようでいて、瞬間瞬間の息吹を味わう蘇生術の時間でもあるのだということをみていた
なぜ、こんなに集中して、キアロスタミの画面を見続けてしまうのか、とい…
自殺志願者に対して綺麗事のみの対応をしていなかったのが良かった
彼らには彼らなりに自殺する理由があり、その理由の重さはそれぞれ違うのでそんな事で死ぬなと言っても通じる訳がない
最初は黄土色の砂が画…
このレビューはネタバレを含みます
あの会話の何が心に響いたのかわからなかった。でも他人と長く会話すること自体がいいことなのかもしれない。先に乗せた若者たちのことは若いからと見下して話してる感じだったので別として…。音楽流れないのが良…
>>続きを読むいきなり知らんおっさんに「明日の朝6時に山奥の穴に来て僕の名前を2回呼んでくれ。僕が生きてて返事をしたら助けてほしい。僕が死んでて返事がなかったら土を被せてあげてほしい。お金ならたんまりあげよう。…
>>続きを読む(C)1997 Abbas Kiarostami