退屈だという人もいるようですが、わたしはとても好きでした。映像も、心象描写も美しく、かつ自然だった。
表情を真正面からとらえずに横顔が多く、その分抑制的で、描かれた時代の、育ちがよく、しかし抑圧され…
1. 19世紀フランスの文学作品の映画化。美しいフランスの田園、美しい邸宅、美しい貴族の娘。
2. 説明的ではないシナリオ、行間を想像させるようなシーン配置、隠し撮りのような構図の多用。
3. …
ほぼ50年ぶりの再映画化。家族から次々と裏切られていく過酷な運命。狭いスタンダードの画角。急展開の見せ方や、回想の独特な重ね方、駄目ジュリアンの顔を写す角度の容赦ない使い分け、など映像に拘りが窺わ…
>>続きを読む人生の現実は不幸の連続である、しかしながら思い出は幸福に満ちており、(老いて)振り返ってみれば、さほど捨てたものではない(ホントか(笑))、そうした不幸な現実と幸せな思い出をモザイク模様に編集した、…
>>続きを読む神保町岩波ホールにて鑑賞
出来事の断片的見せ方がうまいなと感じた。
森の中をジュリアンと手を繋いで歩き、視界いっぱいに広がる海でキスをし、永遠の愛を誓い合った瞬間、次のシークエンス。ろうそくの明…
観ていてつらかった…。女性の一生で何度も悲劇が繰り返されていて、それでも生きていかなければならない状況の中で最後だけ、幸せになったようにみえたのはよかったが、現実でもあり得る話かもしれないと考え始め…
>>続きを読むモーパッサンって今さら映画化する必要のあるような作家だろうかと思いつつも、「ティエリートグルドーの憂鬱」が良かったのでとりあえず観に行くことに。原作は既読ですが突き落とすシーンしか覚えてません(映画…
>>続きを読む暇な人向けの綺麗な映画。眠れる。
貴族階級の弱者、である善良なお嫁さんの田舎物語がぽんぽん進む中、序盤のヤマである“初夜”と中盤の“廊下で息子暴れる”の2シーンだけが奇妙に長い。ほかに、のちに「家…