女の一生の作品情報・感想・評価 - 5ページ目

「女の一生」に投稿された感想・評価

みみみ

みみみの感想・評価

3.2
原作を読んでから映画を見たので、このシーンだあのシーンだと理解できるところが多かったが、無知で観ていたら何も理解できなかった気もする。
シーンシーンがとても綺麗で観ていて気持ちが良かった。
ジャンヌは予想通りのような女優さんだったがジュリアンがちょっと予想と違った。原作とも少し違うところが多かった。
akekokko

akekokkoの感想・評価

3.0
男爵、伯爵時代のフランス貴族のひとりの女性の一生を描いたドラマ。

静かな静かな流れに回想シーンが入り混じり、やたら"土"のシーンが多く感じられた。
小さな苗を植えては採取する。
その度にのお嬢様ジャンヌの綺麗なドレスの裾は土だらけ・・・
あーあ、綺麗なドレスがもったいない、メイドのロザリは洗濯大変だろうなー、ってそこー!?(笑)
でも、ほんとに全てのドレスが私の好みすぎてそこばかり観てた。

ストーリー的には普通すぎて、旦那が浮気して、溺愛してしまった息子が借金して家を食い潰していくという、 、
主人公の女性の傲慢さに時折イラッときたりしましたが、そこはまあ、お嬢様育ちの世間知らずと言うことなのでしょうか。

救いはロザリでしょうか、
過去に犯した過ちを償うべき行為に頭が下がります。

ラストの見解はきっと人それぞれかもと思う終わり方で、私はロザリの最大限の思い遣りの行為だったのでは、と思いました。
そして、もうジャンヌの身内は誰ひとりこの世には居なくなってしまったんじゃないのかなぁと思ってしまいました。

もやもや。。
なかなか野心的な作品だ。但し、その実現しようとしていることが、この原作に合致しているかどうかは、正直、判断を留保したい。原作は、フランスのギイ・ド・モーパッサンが1883年に発表した小説で、原題が「Une Vie」だったとは、作品のラストクレジットで知った。「女の一生」というタイトルで日本では親しまれてきたが、「一生」というのは、やや大袈裟で、「女の人生」あたりが適当かと思われる。この作品でも、次々と不幸に襲われる主人公の苛酷な人生が描かれる。

この作品で、ステファヌ・ブリュゼ監督が選んだ画面サイズは、普段われわれが見慣れている横長のものではなく、より正方形に近いスタンダードサイズ(1.375:1)だ。あえて狭いサイズの画面を選択して、主人公ジャンヌの人生をその堅苦しい枠のなかに閉じ込めている。

もちろん、監督が展開する野心的な試みとは、この画面サイズのことではなく、自ら「映像のミルフィーユ」と語る場面の並べ方だ。「女の一生」だけあって、主人公のさまざまな時代のエピソードが語られていくのだが、ひとつの時代が次の時代に移る際に、ほとんどその繋がりは明らかにされず、唐突に移っていく。説明的な場面は一切排されており、場面の繋がりは映像から判断するしかない。しかも、その間には、幸福だった過去の映像などがところどころでインサートされていき、あらためて観客は、いまはどんな時代なのかを常に意識しなければいけない。言わば、観客に思考を要求する作品でもあるのだ。

ある女性の「人生」を表現するのに、この手法をとるのが良かったかどうかは、それぞれ観た側が判断することなのだが、自分はやや観客には不親切な作品であると感じた。そして、その「不親切さ」が、この原作に新たな光を当てているかというと、試みは試みとして評価してもよいのだが、やはり残念な結果に終わっていると言うしかない。なぜなら、あまりに「ミルフィーユ」というよりも「ぶつ切り」のように、映像の並びに関して感じるからである。

手持ちカメラを多用して、かなりドキュメンタリー風に撮って、この古典に新たな味わいを盛り込もうとしているのだが、あまりにもそれが「生」のままで提供されるので、深く味わうことができないのだ。言い換えれば、人物の内奥に入っていくことができない。名作小説を前にして、監督が選択した興味深い試みではあり、不思議な感覚は観ていて生まれるのだが、それが感動にまで昇華していかない、ややもどかしい作品でもあった。
木葉

木葉の感想・評価

3.6
ある女性の生涯を描いた物語。
フランスの文豪、モーパッサンの不朽の名作。
裕福だった女性が結婚により大きく人生を狂わされる。夫には度重なる浮気で裏切られ、一人息子は多額の借金を抱え、金の無心ばかりする。
夫と息子に苦しめられたある女性の物語。
過酷で救いようがない。予定調和と言い難い不幸と不運と不自由。
大自然、四季折々があっても、招かれざる不幸には抗うことが出来ない。原作とは違い、監督は主人公ジャンヌの心の模様と記憶を丁寧に描き出す。どこにも逃れられないのに、どこかに落ち着くことを許されない女性の人生を優しい眼差しで切り取る。運命に翻弄される女性の生き方を私たちは、他人事のように眺める。
もしかしたら人が生きるということに幸か不幸かはないのかもしれない。自然が四季の移ろいのように、吹雪のような冬が来て、また温かな春が来て。いろいろな出来事が起こり、それを自分の都合に当てはめて合わないと判断しているだけ。
実は人間の営みは私たち中心で回っているのではなく、私たちの生、命は、この地球の自然のほんの一部に過ぎないと痛感させられる。
とある女の一生

岩波ホールはお年を召された女性で溢れていた!
のん

のんの感想・評価

3.3

修道院の寄宿学校を出た純真な17歳のジャンヌ。結婚して初めての夫婦の営みにショックを受けるもその後愛を育み、いよいよ落ち着いた幸せに…と思ったら夫の浮気発覚…。
時代背景はフランス復古王政期(1814〜30年前後)の貴族の没落過程にありつつ、筋だてとしては非常に典型的。

映画としては、自然の厳しさ美しさと人間の人生の営みを繊細に透明に描いた映像に引き込まれた。特にジャンヌが夫(後ろ向きというのが鍵?)の頭や顔を手で優しく愛撫するシーンなど“幸福”をそのまま切り取ったかのようで目に焼き付いた。

ラストは色んな解釈が出来そうなセリフで終わり(原作も同じ?)、人生に何を思うかは人それぞれなのと同様に幅があるのが良い。


ところで、まったく別なところで時代が変われば人物像も変わるって妙な感心してしまったのが息子のポール。
現代だったらADHDの診立てが成立するかも?とか勝手に想像。


追記
この作品は中年以降の世代向けだと思ったこと、『ティエリー・トグルドーの憂鬱』の監督作ということも付け加えておく。
AS

ASの感想・評価

3.6
どこを切り取っても絵画のような美しい構図で、風景を捉えたショットが心象と重なってくる瞬間なんかは思わず溜め息が漏れてしまうほど。ただ個人的にはシンプルにみせてくれた58年版の方が好み
ゆいお

ゆいおの感想・評価

5.0
原作が大好きなので 初の岩波ホール
"世の中って、ねえ、人がおもうほどいいものでも悪いものでもありませんね"
何事も受け身はダメ
男爵の娘ジャンヌは、ジュリアン子爵と結婚するが、夫は乳姉妹のメイド、ロザリと関係を持ち、その後友人のフルヴィル伯爵の妻とも関係を持つ。夫はフルヴィル伯爵に殺されてしま。年老いた両親も亡くなり、息子と二人の暮らしになるが、頼りの息子は家を出てしまい、金の無心の時だけ手紙を寄越し家には帰ってこない。ロザリが戻ってくるが、財産も無くなり、幼い頃から親しんだ屋敷も手放すことに。
慎ましく生活しているところに、息子から連絡があり、ロザリが孫娘を連れて帰り、息子も戻ってくるという。
美しい自然の映像とともに物語は淡々と進んでいく。たびたび挿入されるジャンヌの日常の幸せな過去の思いでと現実の不幸と対比される。
主演のジュディットシュムラが美しいから成立する作品
みくし

みくしの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2018年初映画館なので、女性の逞しく生きる映画を観よう!と思って決めたのだけど、めちゃくちゃ暗い映画だった。。

2016年につくられた映画だけど時代は1850年くらいで、だからなのか、久しぶりの4:3の画角がさらに時代を感じさせてておもしろかった。

でも最初らへんは狭い画角の中で顔のドアップばっかりで、セリフばっかりで、小説っぽいな〜って感じでねむねむ状態に。。

ストーリーはなんかみんなクズすぎて。
息子が金くれ手紙を送ってくるたびに、隣の席の人がそのクズっぷりに吹き出してました。
「3万の借金が…」『』
「会社が全焼して…」『フッww』
「子どもができて…」『ブフォww』


こんなクズたちがでてきた最後に、「それでも人生って悪くないわね」って言われましても。共感ゼロでしょ。笑

しかも息子が姿をあらわさないあたり、本当のことなのか、ロザリがやさしい嘘をついているのかわからなくてこわかった。。かんがえすぎかな。。