映画ではなく舞台を観ているよう。ここまで昔の作品はあまり観たことはないが、俳優たちの演技の力強さも含め逆にとても新鮮だった。
若気の至りで人を死に追いやってしまった能楽師・喜多八が、それを深く反省…
花柳章太郎で芸道物だと溝口健二の「残菊物語」を思い出す。話がすんなり飲み込めない。そんな唄いだけで自殺するか?そして、気に入らない奴だから死んでよくて新聞記者も来るのは、時代か?自殺した娘とその兄が…
>>続きを読む知り合いから成瀬が苦手な自分でも楽しめるかもと勧められた今作、なんとWOWOWで放送されたのでこの機会を逃すまいと鑑賞。
そして蓋を開けてみれば、序盤の舞の場面から良い具合の淡白さがあり、同時代の…
私は映画にこういう嘘をずっと求めてるんだよな
芸道もので親子もので恋愛要素もあるけど、親子ものと恋愛関係に同時に師弟関係があって、みんなの人としての軸には芸事がある。
物凄い深いケンカしても、その…
成瀬巳喜男にしては意外なほど劇的(ご都合主義的)な着地ではあるが、人情の機微を無駄なく的確に切り取り、芸道モノとして、そしてメロドラマや親子の物語として綺麗に昇華させているところは流石の一言。
喜…