素晴らしい
雨の中、女の子にとって人生初めての喧嘩の後、二人で石炭の山みたいな所に寝転がるシーンや
兄と担任の先生の暗いbarのシーン
人物同士の交流が溢れる輝きの中で描かれてるからこそ
アカンのか…
貧富の差が激しい戦後の日本で貧しい一家と裕福な一家の相容れない葛藤。
若干27歳のデビュー作とは思えない、完璧すぎる人間ドラマを作り上げた大島渚。凄い。
その先の大島渚のフィルモグラフィを見ると…
大島の処女作。怒りがヒシヒシと伝わりました。まるで黒人たちにとってのゲットーのような逃げ出せない戦後のスラム。ただただ家族との生活を守りたいだけ、そんな純粋な気持ちで犯罪を選ばざるをえない。限りなく…
>>続きを読む愛も希望もあるにはあるけど所詮ブルジョワはブルジョワ、貧乏人は貧乏人。飛ぼうとしたところで現実に撃ち落とされる街。生きる屍を自称する母親の後ろで、ハンマー振り上げて鳥籠ぶっ壊してるショットが狂気的過…
>>続きを読む大島渚の長編処女作。犯罪から貧困や社会を問う大島のスタンスが早くも確立されている。鳩が戻ってくるのを悪用した少年の犯罪という設定が見事だ。「青春残酷物語」の美人局や「少年」の当たり屋につながっていく…
>>続きを読む人間貧しさに困ったときに何を売るか。この少年は鳩を売るんです。鳩は帰巣本能があるから売り主の元に戻ってくる。その鳩をまた売る。こうした詐欺紛いのことをやっていたら、そのツケは回ってきて、さらに不幸な…
>>続きを読む鳩が平和の象徴だなんてブルジョアの戯言。少年は鳩を売って日銭を稼ぐ。平時から逸脱した場での法の有効性を大島は疑問視。貧困は同情すべき清廉潔白ではなく、受け入れ難い反倫理をも内包する。ラストで全てを知…
>>続きを読む松竹株式会社