陽光、煙、水面、反射、時間、感情の美
世界観を邪魔しないゆっくりとしたパンの動き、多用されるロングショット、光や影を映しとるモノクロの画面、全てが良かった。
まさに、日常に存在するものを切り取っ…
四角く区切られたタイルにバケツから水が流される。水はまるで打ち寄せる波の様にたゆたいながら、やがてスクリーンの中央に水たまりを作るだろう。できあがった水たまりは明るい空を投影し、観客は飛行機が空を通…
>>続きを読む時代や国、文化が違えど人間の営みは変わらない様子を映していると感じました。幸せや不幸せといった価値観ではなく生活していく美しさがあるだけです。
何故かわかりませんが、インターネットや携帯電話もない頃…
政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコを舞台に、とある家族の姿を鮮やかに、そして感情豊かに描いた作品。
本作が「1970年」という時代を選んでいることは非常に重要で、単なる家族の物語にとどまらず、…
1970年代、国内情勢が不安定なメキシコで、一つの大家族とそこで住み込み働くメイドの日常を描く群像劇。
特別な会話や演出がなく、それが不要であることを知る。映像美とカメラワークによる映画の持つ力を…