にっぽん昆虫記の作品情報・感想・評価・動画配信

『にっぽん昆虫記』に投稿された感想・評価

貧しい農家の父無し子から売春組織の元締めにまで成り上がった実在人物の綿密な取材を元に撮られた、大正から昭和にかけての日本裏風俗史ともいえる作品だ。大正7年誰の種だかわからないまま産まれた松木トメ(左…

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文鳥
3.7

土のうえを歩く虫のワンショットから始まるこの作品は、昆虫のように日本の底辺を生き抜く女が主人公の作品である。とにかくどこまで行っても土着的な生命力が迸っており、ジリジリとじめっぽくむせかえるような気…

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nola
4.6

今村すぎる。今村イズムの権化みたいな映画。徹底的にドライで俯瞰的な視点から描き出される究極のリアリズム。この「映像によって描き出す」というポイントが非常に映画的だなあと感心する。主人公である「とめ」…

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3.5
前半のキツめの方言は日本語でもちょっと厳し目。
北林谷栄が、いつもの老人役と売春宿のおかみの二役。このとき50歳ちょい、色っぽい北林谷栄を初めてみた。
この時代の映画は目を離させない熱気がある。
4.0

戦後日本の恥部、暗部をこれでもかと描く。パパ活のパパの愛撫の気持ち悪さに比べ、近代文明以前の土着的な村に暮らす実父が死の際で娘の乳房を咥えるショットは、本来であれば生理的嫌悪感を抱くはずなのに、不思…

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5.0
観たい作品
mtzw
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欲望の系譜 日本 逆説の60-90s

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