リンドグレーンのネタバレレビュー・内容・結末

上映館(15館)

「リンドグレーン」に投稿されたネタバレ・内容・結末

今や二児の母となった私の娘、彼女が幼かった頃、よく読み聞かせたのが長靴下のピッピでした。その原作者の伝記映画と思い、予備知識なしで観に行きました。
ええ、スウェーデンの美しい風景と優しいストーリーに癒やされようと期待して。

とんでもなかったです。
ずる賢く身勝手な中年男とうぶな少女のドロドロな不倫劇。
劇場には、若い男性が何人も来ていましたが、彼らにはまだ分かんないだろうなと思いつつ、のど頸に匕首を突きつけられているかのような、そんな緊張感をもっての鑑賞でした。

素晴らしい創作の背後にある、壮絶な人生。
観て良かったと思わせてくれる作品です。

最後に一言。
「カメラを揺らすな。」
冒頭に多かったのですが、登場人物の視点を意識してか、あえてカメラを揺らして撮影したシーンがありました。はっきり言って、不快でした。それ以外は、光を駆使した、美しい映像を楽しむことが出来ました。
前情報ゼロで鑑賞。最初はちょっと退屈に感じで寝ちゃったけど、どんどん目が離せなくなり、心震えた。涙は出なかったけど、見た後の余韻が凄く続いた。
男の魅力は最後まで分からなかったけど、10代の少女だったから、そうなったのは理解できる。その後、貧しくなることが分かりながらも、男に流されず道を選んだ彼女はあっぱれ。
娘の同級生に手を出して、都合のいいことばっかり言って、彼女を支配しようとする、薄っぺらい男にうんざり。1000コローナで済んだ!ってとことか、ぶかぶかの指輪渡すとことかほんとやだ!
あまり映画らしい演出が無くて、でも息子への愛が伝わってきて、色々揺さぶられた。描写はなかったけど、良い上司と再婚したみたいで良かった〜。
エンディングの曲のメロディと歌詞すっごく良かった。サントラ探してみよっと。
あと、スウェーデン語とドイツ語の単語かなり似てるのあるなって気づいた。
凄い良かった!!

あと2倍は見れた。
2時間あっという間で、途中で終わったかと思った。もっと見たかった。
同じ監督と配役で、続きがものすごく見たい!!

主人公の顔が妹に似てて、客観的に見れなかったかもしれない。
「物語が繋いだ親子の情」といえば聞こえがいいけど、無責任な男に腹が立って苦しい映画。リンドグレーン氏ありがとう。邦題がよい効果。
子どもの頃 大好きだったリンドグレーンの物語。長靴下のピッピシリーズ、やかまし村の子どもたち、ロッタちゃんシリーズ...。なかでも岩波文庫で買ってもらった名探偵カッレ君シリーズが面白くて面白くて。私の小学生時代をとても豊かなものにしてくれました。

その崇拝すべきリンドグレーンを描いた映画とあらば観ない訳にいきません。

家族は愛し合っているけど、キリスト教の規範を頑なにに守る固苦しさを両親...特に母親が持っています。
文才を見込まれて働き始めた小さな新聞社のオフィスでアストリッドはずっと歳上の男性と恋に落ちてしまうのだけど、歳上だからと言って受け身で甘えるような恋ではなく、相手を包むような恋愛だったように見えました。
とてもしっかりした18歳です。

男性が離婚調停中に付き合い妊娠してしまった為、それがバレてしまうと姦通罪が成立してしまうというので、隠れてデンマークで一人 子どもを出産するのだけど、なんて強いのかと思いました。

事情があって自分で育てることのできない母親に代わって子どもを育ててくれるマリーさんが、本当に慈しみ溢れるいい人で良かった。でもラッセ君がマリーさんをママと呼んでるのを聞いた時のアストリッドの悲しさ、嫉妬心たるや.....本当に辛かっただろう。
マリーが亡くなってから本当の親子になっていくのだが、子役ってあんなに小さくて本当に演技をしてるんだろうか⁇凄すぎる。

私が好きなシーンは断絶していたアストリッドの母親がラッセを抱きかかえて、堂々と教会に歩いて行くところです。
あと、畑で家族みんなでジャガイモの種芋を投げ合うシーン。厳格なお母さんも一緒になって投げて笑顔で...。
裏主人公はアストリッドのお母さんかもしれないなぁ。

それから90歳を過ぎたアストリッドに沢山の子どもたちからの誕生日を祝うメッセージが来ていて、その子たちの言葉が劇中に散りばめられているところも良かった。

リンドグレーン氏との恋愛については、あまり触れられてなかったけど、歳上男性と破局してしまった後に、子連れでもまた とても素敵な人に出逢えて本当に良かったです。それだけアストリッドが魅力的な女性だったということなんでしょう!

今またリンドグレーン作品を読んだらどんな気持ちになるかな。そういえば娘はリンドグレーン作品 読んでなかったような。小学校時代に与えてあげたかった。しまった!
「長くつ下のピッピ」や「ロッタちゃん」の著者アストリッド・リンドグレーンの伝記映画。
作家としての人生というより1920年代スウェーデンの田舎の信心深く古風な社会や家庭に抑圧され翻弄された女性の怒涛の10代後半〜20代前半の物語でした。
彼女は才能と機会に恵まれたので教会の土地の農民出身ながら新聞社で働けたり都市で勉強して秘書になれたりその後作家として成功するわけですが、当時彼女のようにはいかなかった未婚で母になった女性はどうなったのだろう…結婚も子どもを引き取ることも諦めた彼女がボロボロになる様子は悲しかった。

色彩の抑えられた20年代の服飾がかわかったのと、冬の夜遊びとか、スウェーデンの田舎ののどかな景色や家畜たちと子どもが癒しでした。
なんだかんだ友人らやデンマークの助産師さん、上司(後に結婚するリンドグレーン氏)に恵まれていてよかった。

リンドグレーンはデンマークで隠れて出産するんですけど、保護してくれる助産師さんとそれぞれスウェーデン語とデンマーク語で会話していました。とはいえ違う言語なのでその後一緒に暮らせるようになる子どもはデンマーク語話者になっていて時々齟齬がでるの切なかったです。
最後の音楽好き。
子供を産んだ直ぐ後の胸が痛々しくて苦しかった。
でも子供ができる前までの破天荒な感じは楽しかった。あの職場の上司と結婚したってことだよね。めちゃくちゃ良い上司じゃん。上司じゃなくて社長か。
小さい頃からリンドグレーンさんの作品が大好きで、ロッタちゃんの持っているバムセは私の家に2匹いるんだけど…ロッタちゃんと同じくいつも一緒にどこでも連れて行っていて、ロッタちゃんと同じくらい汚いバムセ(味がある?)になってしまって笑時代を超えて、海を超えてどんな子供にも愛される児童文学の作者リンドグレーンさん。ありがとうございます❗️
美しい自然の中で両親に強く愛され育った彼女、光る才能で人を魅了してしまう彼女が描かれていてとても楽しめた映画でした❗️ロッタちゃんやピッピが描かれる過程とかが描かれていると思っていたので、ちょっと残念かなと思いました!(ピーターラビットの作者さんの映画「ミス・ポター」みたいに!)
今現在の子供たちの声と共に過去に思いふける主人公アストリッド。
如何にも映画らしい描写の偉人もの。
女性の支持とかそういった作品ではない。
果たして子供たちの声で振り返って映画にするものだったのか。
自らの著書に関して触れるというか、自らの人生の一端の振り返りであってアストリッド目線でなら、年老いて考え込むこともあるだろうという感じ。

エンドロールで流れる曲が頭から離れない中毒性。
アストリッドの作家としてのキャリアが始まるあたりも期待していたんだけど ほぼ子供とのエピソードで冗長に感じてしまったなぁぁ。
彼女の両親が 娘と孫を受け入れる決意をした経緯も描いてほしかった。

キリスト教コミュニティ(とくに田舎)は偏狭で堅苦しいよね… 私はそれから逃げ出したクチ。

ちょっと期待外れだったのでテンション下がってしまい、明日観に行こうと思っていたケン・ローチもどうしようか迷う。
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