堕ちた希望の作品情報・感想・評価・動画配信

「堕ちた希望」に投稿された感想・評価

亘

亘の感想・評価

3.6
【守りたい希望】
ナポリ近郊の貧民街。マリアは闇組織の一員として売春と人身売買を行っていた。売春で生まれた子供を売り飛ばすために、妊娠40週目の女性を隔離するのが彼女の業務。しかしある日彼女自身の妊娠が発覚する。思いがけない事態に彼女はおかれた環境からの脱出を目指す。

イタリア南部の貧民街を舞台に、"人の心を取り戻した"1人の女性を描く作品。本作の舞台は、多くの人が思い描くイタリアのイメージからかけ離れている。ごみのあふれた海岸、ぼろぼろのあばら家に暮らす人々、流れるアフリカ音楽。本作の舞台設定は多くの人が描くイタリアと異なるしほかの作品でもなかなか描かれない。暗めの映像も相まって重苦しい空気が流れ、原題「希望の罪」にもあるように希望を感じられない。だからこそ本作の主人公マリアの姿には一抹の希望を感じられる。

本作で描かれるのは、売春と人身売買。売春婦に働かせるだけ働かせて、もし妊娠した場合40週目になったら隔離し、その後生まれた父親のわからない子供を売り飛ばすのだ。誰が父親かもわからない子供でも女性たちは我が子として引き離されるのを拒み続ける。一方で闇組織を動かしているのは年齢が上の女性たち。「人々は自由に取りつかれている。それは空っぽの大地だ。無だ」と語り日々若い女性に売春と人身売買を行うのだ。

マリアはそんな組織で妊娠40週目の女性を隔離場所に届ける仕事をしていた。見かけはヨットハーバーのアジトから海沿いのあばら家へ女性を届ける。そこでは電気棒を持った用心棒の女性が見張り出産を待つ。貧しい生活から抜け出せないままマリア自身それを当たり前の生活と思っていた。しかしある日彼女自身の妊娠が発覚する。彼女は幼いころ受けた性的暴行によって妊娠ができないはずだったのだ。医師は中絶を勧めるが彼女は子供を産むことを決心する。

それから彼女の考え方が変わる。子供は彼女にとって希望となったのだ。そして自分を重ね合わせて妊娠した女性ファティマを逃がしてしまう。さらに組織から探されることを恐れてアフリカ系移民の集落に助けを求める。とはいえ妊娠40週目を迎えると彼女もまた隔離施設へと連行されるのであった。そこからの彼女の我が子への語りと白人男性カルロの助けは印象的。またラストシーンの海沿いの壊れた小屋で子供と見る夕日は希望を感じさせた。

本作ではマリアは脱出に成功したけれど、作中だと闇組織もそれほど執念深く追っていないように見えるし、浜辺のシーンでも用心棒が消えている。実際の貧民街では脱出はもっと難しいのだろう。本作はきっとそんなフィクション性含めてでも、普遍的な母性愛や女性の強さ、希望の強さというものを示したかったのだろうと思う。

印象に残ったシーン:マリアがボートに乗るシーン。カルロがマリアとヴァージンを救うシーン。
いよいよ私のU-NEXT生活も終わりを告げます。友達よ、今までありがとう!
直近はprime videoと録画を観て、9月くらいにNetflixデビューしようかと思っています。

好きなタイプの映画ではあった。
音楽がめちゃくちゃよい。

ただ、ストーリーは重苦しい。
人身売買・売春・妊娠・出産
孤独な人生である。

印象に残ったセリフ
人は "自由" に取りつかれている
意味も知らずに
それは空っぽの大地
ただの無さ
Kazu

Kazuの感想・評価

4.0

イタリア🇮🇹ナポリが舞台、
河辺に住みつく移民難民や、仕事を失った人々、仕事にありつけない人々、が寄り添って生きている。

この作品では演者がほとんど女性で、売春をしながら生計を立てる娼婦なのです。

その結果、誰の子ともわからない子供を宿し、その子供を売買する、なんとも辛い世界だ。

しかしこんな世界はさまざまな土地で行われている。
おそらく日本でも・・・

可愛いワンピースを着た少女が漁師の網にかかるそんなシーンから始まる、その漁師が唯一の男性でこの作品のキーマンです。

すぐに数年後に画面は変わり、
若い女が娼婦をしながら人身売買組織の手先として働いている、その女が網にかかっていた少女マリアだった。

マリアは少女時代に性的虐待を受け妊娠不能な身体になっていたのだが、思いがけない妊娠をするのです。

マリアは自分が身籠った事で意識が変わり彼女の生き方が変わる。子供のために生きる、生きる希望が芽生えると言えば良いのか?
ここから先は私はファンタジーと思って観ました。(事実、こんな世界からは一生抜け出せない現実があるからです)

人身売買組織の女主人に監視され、どこにも逃げられない酷悪な環境で奴隷のように扱われる娼婦たち、
妊娠40週になると、夜な夜なボートで連れ出される。
逃亡しないように隔離されるのです。
そのシーンには哀歌がバックに流れ、本当に悲しい場面です。

彼女たちには夢も希望もない、

監督はそんな女たちにも希望を持たせたい気持ちをラストに委ねたのかなぁ〜と、
私は解釈しました。

私の知らない世界、
そう、そうかも知れない、
しかし世界では実際に現実にあるわけで関係のない事でなく、
戦争、貧困や飢餓が元で難民となり、他国で生きづらい人生を送っている人々が大勢存在することを受け止めなければならないと思っています。

暗いシーンが多いのですが、ワンちゃんや、馬も登場して、つかの間の癒しもあります😊

そしてこの作品のクレジットの後にワンシーンがあります。
必ず最後まで鑑賞してほしいです。
あおと

あおとの感想・評価

4.0
きっとどこにでもあるだろうなっていう、体を売らないと生きていけない世界。
そんな中でも子供を授かってどこの誰の子供かわからない中でも、この子の母は私(マリア)と思って、死ぬかもしれないから生きているうちに、これは「熱い」これは「寒い」などと教えている場面はとても感動した。
馬戻ってきちゃうんだ、、、ここでマリア達も結局戻っていくのかなあと思った
エンドロールは謎だったけど、、現状をひしひしと伝えてくる映画で好き
映画として流れも自然で音楽も良い

とはいえ切ない

海外に行くと貧しさの中から
笑顔を垣間見ることがあるが
映画で真摯に突きつけられると
やはり切ない

だからこそ観る価値のある
映画だと思う
Ren

Renの感想・評価

4.4
音の入れ方のセンスがいい。雰囲気をより際立つように配慮している。人身売買していたが自身の妊娠により1人を逃がし追われる。絶望を変えたい。主演女優さんの演技うまいし綺麗。
nao

naoの感想・評価

3.8
流れる音楽と唄われる音楽が寂れた灰色の街と貧困から抜けれない女の扱いの酷さに響く。
生母も母で、子を持ちたい人も母。そうだよね〜
うと

うとの感想・評価

4.5
常に絶望感が纏わりついているから、ひとつひとつのシーンが印象に残る。と、後から思う。深海のような映画。
minkuma29

minkuma29の感想・評価

3.0
この映画は挿入される音楽といい唄われる音楽といいとても良い。ちゃんとカットにあってる。その印象はあるのだけど貧困はやはり辛い、で終わりな映画。なんか惜しい。
🐴見た事のない、今まで知らなかった🇮🇹ナポリの貧民街…売春・人身売買👶🏻。主人公マリア(👩🏻+🐶)の視点で淡々と(それが彼女の日常ダカラ)描かれまつ📽✨あらすぢを知らずに観始めると序盤💫意味不なので、あらすぢは読んだ方がGOOD。陰鬱な邦題ですが希望ある素晴らしい『女性賛歌🤰🏻』。映像と音楽も良き👍🏻

【🇮🇹ナストロ・ダルジェント賞(助演女優賞・美術賞)など各賞3部門受賞🏆✨ナストロ・ダルジェント賞(監督賞・主演女優賞・音響賞・作曲賞・脚本賞)など各賞6部門ノミネート】

🎞エンドロールの途中に登場するあなたは誰ッ??!!
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