侯孝賢監督自身の幼少年期を描いた自伝的作品だからこそずっと観たかった一作。
50年代〜60年代の高雄。
国共内戦の終盤で、大陸と台湾の緊張した情勢が続いている中〝戦争〟という直接的描写を省きながら…
家の前にある木、籐椅子など、人間に流れる時間に比べて変化の少ない事物が在る。両親の死も弟の死も姉の結婚も切り取られた映画の時間の一部に過ぎない。母の闘病と不良グループの諍いが並べられつつ、男兄弟4人…
>>続きを読むいい
カバンが塀の外に投げられて、その後にアハが飛び降りてくるとこの間がすごすぎた
台湾ニューシネマ、よく停電するしビリヤードばっかやってるし夜中には戦車が出動してるイメージ
そしてケンカで日本刀…
【鳳山の少年】
『風櫃の少年』ホウ・シャオシェン監督の自伝的作品。
主人公の少年アハが1歳のとき家族とともに広東から台北に渡るが、病弱な父の身体に気候が合わず南部の鳳山に移る。
祖母、両親、姉…
子供から青年へと移り変わる時の流れはトントンと風櫃の総括のようで、両親と祖母の死は子供たちの成長を否応なく促している。と、同時に家族が一人亡くなる度に祖母の老いも進行し、故郷を探して徘徊を繰り返すよ…
>>続きを読む個人的には8作品目のホウシャオシェン監督映画。
この作品で、ついに完全に“ホウ・シャオシェンの映画"になったなと思った。前々作「風櫃の少年」ですでに確立されていた固定カメラによる長回しに、リー・ピン…