現代映画の一極点。カーボヴェルデからリスボンの貧民窟へ来た妻は、夫の死を知りなお留まる。大洋の両岸へ引き裂かれた魂魄を、光と闇の両界が輪郭づける。『ヴァンダの部屋』から20年、『ホース・マネー』の先…
>>続きを読むいささか野蛮に画面に塗り込められた漆黒が慎ましやかな純白をふとその身に纏わせてみせるとき、言葉では語り得ない愛の痕跡が私たちの目前にみすぼらしく浮かび上がる。
未亡人の受難を見詰める、ペドロ·コスタ…
このように愛することもできるという、提案でもなく、こうとしか愛せなかったという、諦念でもない。
これこそが、つまり、映画こそが、愛の結晶作用であること。愛の定着術としてしか、映画は救われないのだと…
めちゃくちゃすごいです。ただフィルメックスで遠くから見たから、もう一度スクリーン近くで見たい。絵画的な画面はより際立っている。
内容も一度で把握できるようなものではない。
ペドロコスタはDVX1…
喪に服した人が家を修復する、ということが2019年の私事であった。ペドロ・コスタの講演・断章=この映画の撮影はリハーサルを含め一年をかけた。自分は何が撮りたいのか?ではなく、自分の撮りたいものをどう…
>>続きを読む暗く狭い空間の一部に強い光。その中で鈍く光るヴィタリナの眼球。ヴィタリナの精神世界を垣間見ているようだった。
ペドロコスタ監督のティーチインにて、クールそうだが内実に深い情をお持ちであることなどを感…
東京フィルメックス。
序盤の空港(でいいのかな?)のシーン、意味わからなさすぎる撮り方してて最高だった。スタンダードサイズの画面に立ち込める黒があまりにも漆黒すぎてフィルムで撮ってほしかったな…と思…
かなり期待外れ。
例のごとく超絶陰影画面ではあるが。『ホースマネー』の完全下位互換。所々良いシーン(ショット)はあるが。
例えば、暗闇の中で涙を浮かべた目だけが猫のように光るショットなんてどうやって…