木靴の樹に投稿された感想・評価(★4.1 - 5.0)

『木靴の樹』に投稿された感想・評価

ネオレアレズモというよりより土着的なものがまざまざと映されていてヨーロッパの風土からくるキリスト教の受難感が強い印象

19世紀末、北イタリアのベルガモを舞台に、とある農場で暮らす人々の牧歌的で慎ましい生活風景を描く。
現地の風土と映像からは、ミレー(ミレイの方じゃないよ)の名画たちのような、非常に素朴で絵画的な印象…

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エルマンノ・オルミ監督・脚本・撮影。オルミがネオレアリズモを継承していることを示した最高作。農民の家族の暮らしを克明に描いて、その厳しい映画文法はブレッソンを想起させる。
南街文化にて。

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19世紀末の北イタリア、小作人四家族の話。
まるでほんとに当時のドキュメンタリーを観ているかのようだった。厚い信仰心を持ち、とても厳しい現実のなか、美しく、慎ましく、優しく生きる人達。
余韻が深い。…

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mh
4.1
だんだんとその場所、その家族達に対する愛が芽生えてきた
だんだんとその人達が笑い、喜び、幸せ、悲しみ、感情を共にし、自分もいつの間にかその中の一人だったかのような不思議な感覚に陥る
SANKOU
4.3

このレビューはネタバレを含みます

19世紀後半、イタリア・ロンバルディア州にあるベルガモに暮らす農民たちの姿が、季節の移り変わりと共に厳しくも暖かい眼差しで描き出されている。
三時間以上の大作で、邦題にもなっている木靴の樹がきっかけ…

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不在
4.8

生産した作物の大半を地主へ納めないといけない封建的な農村。
そこに住まう農民らは神の恩寵を心から信じ、貧しいながらもそれを感じさせない暮らしをしている。
彼らはまさに隣人を愛し、幸福の為ではなく、不…

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4.6

 ずっと奥の方に眠っていたものを揺り起こされるような映画だった。

 舞台は19世紀末の北イタリア、ベルガモ。村の農場にすみこむ四戸の家族の物語。ロベルト・ロッセリーニ監督のネオ・レアリズモを継承し…

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あ...
4.1

まるまる太ったガチョウや豚を難なく屠殺する様には、まさに本物のベルガモの農民たちなんだと思わされました。
フィルマークスのサムネを見るに、完全に「友だちのうちはどこ」系の映画なのかと思っていたら、全…

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4.3

長さを感じない、まで言わないが3時間超えのこの映画にはストーリー性は希薄。それでいてなぜか引き込まれる不思議な映像の力。イタリアというどこかのどかなイメージは北イタリアのためなのか荒涼した景色が広が…

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