コンセプトは素晴らしいと思いました。窓の外から狙ったショットが気楽な観光客と収容者たちを嫌が上にも重ねて見させてしまうところなど、なるほどなーと。
ただ、90分以上の時間をかけてひたすらこれを見せ…
【群衆】3/3
『ARBEITE MACHT FREI』を軸に映し出す観光客、それをただ見つめる我々が得られるのは『史実の娯楽化』という痛み。生身で経験していない(当然したくない)、かと言って歴…
騙されてはならない、ふたつの意味で。
ひとつは、この映画は「ナチスの強制収容所のドキュメンタリィ」ではなく、「ナチスの強制収容所を訪れる観光客たちのドキュメンタリィ」である。
もうひとつは、この…
観光客でごった返す現在の旧収容施設。「かつてここは、囚人で溢れかえっていました」とガイド。呑気な観光客たちは全く知らぬ間に、「囚人役」を演じていたとしたら?二重写しになる過去と現在、恐るべき監督の「…
>>続きを読む強制収容所跡地へ訪れる観光客たちを延々写してるだけ、と聞いてたので寝ながら観るやつかなと覚悟決めてたけど全然 ちゃんとフックも流れもある物語性強めな作品だった 序盤のゲートのカットで自撮りを決めまく…
>>続きを読む〈世界の映画作家Vol. 224 セルゲイ・ロズニツァ 〈群衆〉3作一挙上映〉
3:35開映(『国葬』『粛清裁判』)
カメラを持つに至った群衆へ抵抗するには、彼らがカメラを下ろし無防備なまなざしを…
てめえら、足元に広がる血の海の深さを知りやがれ!!!!という監督の心の叫びが伝わってくるような映画だった。
どんな教科書よりもこの映画1本みせたほうが余程気づきに繋がるんじゃないかと思う
たくさ…
ダークツーリズムとパンフレットには書いてあるけれど、文明が栄える(あるいは栄えた)場所には大抵血塗られた歴史があることは、肝に銘じておくべきだとおもいます。あらゆるツーリズム(たとえ、それが単なる娯…
>>続きを読むホロコーストの現場となった元強制収容所を観光するダークツーリズムを題材に描いたドキュメンタリー。
固定カメラでツアー客を撮っているだけ。
ツアーガイドの案内が、本作の“案内”も兼ねている。
そ…