この映像だけを見て、ジャッジを下すことは、かなり難しい。無邪気に記念写真を撮る人たちが、悪人であるわけはないし、何も感じずに敷地を出ていくわけでもない。たくさんの誰かが飢えて死んで行った場所で、スナ…
>>続きを読む冒頭から入口の「働けば自由になる」の看板に観光客たちが向けるカメラに柵越しに正面に立たされてバツの悪い気持ちになる 退屈そうに、あるいは幸せそうにかつて虐殺の行われた場を見て回る観光客を収容所の中で…
>>続きを読むダークツーリズムの様子を観察するドキュメンタリー(なのか?)というメタな構造。
極端に少ないカット数、漏れ聞こえてくるツアーガイドの言葉以外にはセリフも説明もなし、というかなり思い切った作品だけど、…
「夜と霧」に続いて鑑賞したので、歴史的背景を無視して傍若無人な態度の観光客はけしからんとか、つまらない感想を述べたくなるが…重要なのはそこではないのではと思った
この映画は映像の使い方が極めて冗長で…
空気がよく映っていて、収容所の核の部分は一つも撮影されていないのに行った気になる映画。ということはつまり、収容所に行ったからとて何も実際のことはわからないから少しでもわかったようなふりはしないで、と…
>>続きを読むナチス元強制収容所にやって来る観光客を固定構図で捉えた観察映画。
ラフな服装で、ベビーカーを押し、ガイダンス機を耳に寄せ、ガイドの話しを聞き、カメラを下げ、スマホで撮影しまくる彼らの様子に、真摯さ…
【詳述は、『粛清裁判』欄で】この作家が自分でカメラを廻したら? 対象の絶滅収容所や製作年度に開きはあれど、スタイルの固有性、視角の超然、レネの映画史上の傑作『夜と霧』と並べても、そんなに遜色…
>>続きを読むSuperDriver(極度乾燥しなさい)のTシャツを着てるアジア人がいたり、ショーン・コネリー似の年配の白人男性がいたり、他の人のためにドアを抑えてる人や、他の家族連れと交互に写真を撮り合っている…
>>続きを読む作品全体として良かったが、このモノクロは嘘っぽくて好きになれなかった。構図も音も、そして幽霊としてのカメラ(だと自分は思っている)も魅力的だったが、これを映画と呼ぶのはちょっとズルいと思ってしまう自…
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