大傑作。
将棋キチの坂田三吉が「二度と将棋をやらない」と誓うも、「とんでもないことを約束してしまった」と後悔し俯く姿の接写からカメラが引いて祭り囃子が鳴り、楽しそうに走る近所の住人が映る。貧しい生活…
傑作過ぎてビビる。橋に隠れて横切る機関車の煙だけがダンダンダンと立ち上がり、その向こうに屹立する仁丹塔(?)。橋の上にポツンと見える子どもたち。煙に覆われる街。そして最後は煙に覆われる主人公。阪東妻…
>>続きを読む将棋馬鹿の一代記がベタに描かれているけれど、阪東妻三郎の熱演(ちょっとくどいときもあるけれど)と伊藤大輔監督の練達した演出が映画に格調と風情を与えて圧倒される。
伊藤大輔監督は戯曲だった原作を、二…
『雄呂血』『素浪人罷り通る』の次に見たバンツマなので衝撃。天才っているもんだ。
連勝していく三吉を、つぎつぎ置かれる対戦相手の札で表す。草履がもう売れなくなったことを、直前の楽しげな会話と対比してう…