今年最後のレビューはこの作品。
日本4大公害病のひとつとして広く知られながらも、その後の対応をめぐっていまだ解決には至らない水俣病問題を、3部構成全372分に渡って映し出すドキュメンタリー映画。
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■水俣病とは脳の中枢神経のある一部が侵される病気■
6時間12分に耐えられるか?と思い見ましたが、興味深く、面白い部分も多い作品でした〜
最後に原監督のトークショーもあり、裏話も聞けてよ…
『ゆきゆきて、神軍』の原一男監督が
水俣病にフォーカスしたドキュメンタリー。
今なお補償をめぐり国・県との裁判が続く患者たちを描き20年の歳月をかけて製作。
第22回東京フィルメックス特別招待…
「感覚障害」の一言では片付けられない。美味い物を食べても、いい女や男と寝ても、ほぼ何も感じることもできない。それは尊厳や文化を奪われるということ。観る価値はある、ただ6時間は観る人を選ぶ。そしてまだ…
>>続きを読む備忘録
第1部 病像論を糾す
関西訴訟の勝因は新説「脳の中枢神経説」が採用された点にある。
ハンセン病などと同じく末梢神経に発症すると思われてきた水俣病の認定基準が覆ったことで、これまで国に無視さ…
第一部
水俣病関西訴訟で最高裁で勝訴したところから映画は始まる。そして、小池百合子による謝罪。そこからは裁判で勝訴するポイントとなったこれまでの末端神経障害だとする説をひっくり返す脳から来る中枢神経…
県や国の偉い人は入れ替わることができるけど患者被害者は一生苦しんで生きていかなきゃいけないのに最低限の保証も受けられない、認めようとしない、頑なに謝罪しようとしないのってあんまりだと思う。
偉い人た…
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