クラッシュ 4K無修正版の作品情報・感想・評価 - 2ページ目

「クラッシュ 4K無修正版」に投稿された感想・評価

[] 90点

序盤でジェームズ・スペイダーとヘレン・ハントの運転する車が正面衝突し、後者の車に乗ってた男がフロントガラスを二枚突き破って前者の車に侵入してくるんだが、これが挿入、或いは射精、それらを引っくるめた膣内射精のメタファーとしてあまりにも綺麗なのでしばし呆然としてしまった。そして、その10分後には男が突っ込んできた同じ席にヘレン・ハントが同乗しているのだ。その後もバックで突くように煽り運転するなど、人間と車が同化していき、"カーセックス"の意味の境界線がジワジワと広がっていく様を映像で見せていく。破壊された車のように人間は傷付き、"体内"としての車の中で交わり合う。まるで誕生と終焉が同時に存在する、ウロボロスの輪みたいな映画だった。こう言っちゃなんだが、歩行補助具のメカメカしさという点で、ロザンナ・アークエットが優勝。
IruAuden

IruAudenの感想・評価

4.5
グレイン嫌いで知られるクローネンバーグによる変態的傑作が4K無修正版で登場。Blu-ray購入を機に久々の鑑賞。「おまえ一人で先にやったな!(ズルい!)」「しかもちゃんと犬まで用意してるじゃないか!」的なニュアンスで、ジーン・マンスフィールドの事故再現を先にやってのけた仲間に興奮しながらも嫉妬するヴォーンの姿に思わず笑う。そしてやはり、女優がみんなとてつもなくエロい。これでヴィゴとクローネンバーグのトーク映像付きなんて超お買い得。なにより「コッポラが猛反対、スコセッシが大絶賛」という謳い文句がグッとくる。
JTK

JTKの感想・評価

4.4
デボラ・ハリーが乳だした〜!きっかけで「ビデオドローム」や「スキャナーズ」をリアルタイムで観てからクローネンバーグは大好きな監督だが、変態度からすればこれがベストかと。

変態って、別に性的な意味合いだけでなく、どれだけ偏執的に拘り抜くかってことも含まれるんだけども。そう意味で言えば小津安二郎も完全な変態で。構図フェチというかね。あそこまで間合いとか構図に拘るって変態でしょ。そこがいいんだけど。

クローネンバーグのこれは"交通事故フェチ"なのかね。変態にはネクロフィリアとか色々あるからな。
教えて変態さん。(笑)

ド変態でいて且つエンタメにしてるって相当な力量だと思う。
普通はどっちかだわ。
たむ

たむの感想・評価

4.4
デヴィッド・クローネンバーグ監督作品の中でも最大級のヤバさ、変態さが際立つ映画史上空前の問題作です。
北野武監督『みんな〜やってるか!?』よりさらに危険な車映画です。

JGバラードさんの原作(主人公がジェームズ・バラードというのが既にとんでもない仕掛け…)、変態を演じさせたら世界最高峰のジェームズ・スペイダーさんとホリー・ハンターさんを獲得した時点で、クローネンバーグ監督の独壇場、一体何がどう思考したらこういう発想が出てくるのか。
たまたま最近『太陽の帝国』を、JGバラードさんの半自伝的小説の映画を観ていたため、あの子供がこういう作品を描くことになるのか、と思うと、ある意味セットで鑑賞するのもありだと思います。
戦争体験の恐ろしさと言いますか。

性的に満たされない夫婦、その夫が車事故で重体となるが、そのクラッシュの性的な快感があり、それにのめり込んでいく集団の仲間になり…というとてつもない物語です。
スペイダーさんは今でも世界有数の変態俳優としてウルトロンやレディントンを演じていますが、この映画では無口でナイーブさを持ちながら、『激突』『アオラレ』も真っ青のドライバーへと変貌。
クローネンバーグ監督の映画は身体とテクノロジーに大きなテーマを持っていることが多いですが、この映画でも車というテクノロジーと事故で傷だらけになり、ボロボロになった身体、タトゥー、傷痕が印象的に視覚化されます。
登場人物の身体は壊れており、満たされない欲望を車事故の中で得るものの、中毒性、つまりもっともっと…となっていく恐ろしさ。

賛否両論真っ二つに分かれる気もしますが、そういう映画こそ議論が出来るということでもあるわけです。
クローネンバーグ監督作品を観る続けている観客にとっても、かなり突き抜けており、難解ではなく、登場人物の精神・心理・行動に飲み込まれ、漂う、超体感型の映画です。

これこそ爆音かつ4DXで上映したら、この映画の中に入って一生出てこれないのではないかと思いました。
そんな奇跡がこの先起きてくれたら良いのですが…!
KOU

KOUの感想・評価

3.6
【物語】10点満点中6
【人物】10点満点中7
【音響】10点満点中7
【映像】10点満点中8
【雰囲気】10点満点中8
儡

儡の感想・評価

3.5
デヴィッド・クローネンバーグ。
自動車事故をきっかけに、事故とその傷に性的興奮を覚えるマイノリティー男女と交わりながら、自身の新境地を切り開く主人公。
異常性癖、リビドーとデストルドーみたいなことが関係あるのかもよく分からんけど、なんか興味深い。
エロいカメラワークと、特にイライアス・コティーズの存在感。
K

Kの感想・評価

3.7
事故は快感、傷跡は恍惚。凄惨な事故に遭った男と女。退院後、それぞれ事故の衝撃を通じて思わぬ性的興奮を感じ始める。
この映画は、傷跡を痛々しく映すのではなく、それは艶めかしく性的欲求の対象である事がさも当たり前かの様な概念的な意味合いで映し出され、そのカメラワークにはもはやエロティシズムすら感じられる。現実を越えようとするのは、人間の基本的欲望であり、創造的欲求のひとつである、とクローネンバーグは言う。性と生の狭間でモラルを破壊し、衝動のままに互いの欲求を満たしていく様は滑稽なのか何なのか。こんな変態性の塊みたいな作品、クローネンバーグにしか撮れない。この映画、冗談抜きで上映時間の半分以上はセックスしてる。
めり

めりの感想・評価

-
オープニングクレジットの見せ方が交通事故を模していてカコイイ
shinya

shinyaの感想・評価

5.0
いつもいつだって傑作!
バラード原作でクローネンバーグはもっと撮ってくれ。
Seven

Sevenの感想・評価

-
WOWOWで見たので多分リマスターだけどR-15の修正版
今年のパルムドール取ったチタンの評にクラッシュと鉄男が上がってたので、軽い気持ちで見てみた。
思った通りのフェチズム全開映画でした。
交通事故マニアとかちょっとわかんないですと言いたいけど、何かが壊れる瞬間の快感(それが性的なものかは別として)はわからんでもないなと思ってしまう。

煽り運転が取り沙汰される昨今だけど、中にはこういう特殊性癖の人もいるのだろうか。

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