クラッシュ 4K無修正版に投稿された感想・評価 - 3ページ目

『クラッシュ 4K無修正版』に投稿された感想・評価

Howard Shoreの音楽がよかった(特に冒頭)
いい画はいっぱいあるものの、最後までクラッシュに対する興奮にはついていけなかった。クルマに傷つくのが許せないのかも
んぎ

んぎの感想・評価

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冒頭におけるジェームズとヘレンの邂逅、正面衝突したそれぞれの車のバッキバキなフロントガラス越しに双方の視線をカットバックで交錯させる流麗な手さばき。後部座席のカーセックスを運転席のジェームズの横顔からパンして捉える、そのショットの始点と終点を変えぬまま3回も4回もループさせて時間の経過(とオーガズム)を演出するヤバさ。カメラポジションも構図も美術も周到に計算されたかのような美しいショットが矢継ぎ早につながれるので、クローネンバーグのフィルモグラフィにおいても突出した傑作だと確信するまでにそう時間はかからなかった。シーンとシーンをつなぐ手段としてカーチェイスがあるのではなく、カーチェイスそれ自体が唯一無二のシーンとして立ち上がり、映画を鮮やかに駆動させていた。エロスとタナトスが渾然一体となった極限の欲望が無軌道にぶつかりあうなかで、無機的なエンジンと有機的な演者たちの息づかいが今なお耳に残り続けている。
浪越

浪越の感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

新文芸坐さんのTwitterを見て「面白そう!」という直感だけで観にいったが、良い意味でゾクゾクして行ってよかったと思う。

性欲を満たすためなら男女や手段…相手にパートナーがいようと関係ない、しまいには愛する人が命に関わるほどの傷がついてもセックスをするカー・クラッシュ・マニア達にいい意味でゾクゾクした。
相当に狂った映画だった。破壊と再生、エロスとタナトス、リビドーなど、それらしい言葉は並べられるが、スクリーンに映し出される映像の強度が全てを物語っている映画。

ほぼ全編カーチェイスとセックスシーンに彩られていると言っても過言ではない本作を、あえて深読みしようとするならば、工業社会の象徴たる自動車と、我々人間自身を結びつけるものは性的欲動に他ならならず、その発展と、発展のための破滅(消尽)は必然であると語ることができよう。

車の衝突シーンや傷痕や衝突痕の割れ目はそのままそれであるし、海外自動車特有の長いノーズのフォルムはわざとらしくジャックラカンを引用すれば、ファルスそのものだ。

本作はある自動車事故をきっかけに主人公が得体の知れない世界へと入り込んでいく作品である。その水先案内人たるイカれた男ヴォーンとの関係性は倒錯しており、ほとんど恋愛関係にあるように映る。それは同じ「David」であるフィンチャーが「ファイトクラブ」で描き出した二人の男の関係とも酷似している。

実際のところ、本作とファイトクラブの類似性は特筆すべきところであり、どちらもある種の高度工業化社会の現代を批評的に扱った作品であると言える。

またどちらにも言えるのは、昨今流行りのフェミニズム的言質を借りれば、徹底したミソジニーとマチズモの強化を性的描写と衝撃的な事故シーンの反復をもって、その強化、あるいは現代の工業化社会の成り立ちは男根的な思想、破滅欲求によって作り上げられた社会であるという事を示しているようにも感じられる。

たくさんの死や事故を負い、傷を負った車たちが並ぶ事故車置き場は、まるでそのまま現在の我々がさまざまな破滅欲求による破壊とその再生によってもたらされた現代社会そのもののようにも映る。まさに我々は壊れた自動車のような社会を生きているようなものとも言える。

そして一見すれば性的な解放に満ちていると思われる女性たちも、そこには男たちによって痛めつけられ、貫かれることでしかその解放が満たされないように描かれている様は、まさに女性の存在自体が男性相互の関係性を強化するための補完的な存在でしかないとされるマチズモ的、そこに根深く横たわるミソジニー的思考が描き出されているようにも思われる。

ただし本作がマチズモを称賛したものなのか、あるいは批判的に捉えているか否かは、正直どうでもいい。この作品の世界観に乗れるか否かしか問題にはしていない。

本作が何か意味があるかといえば、特にない。とにかくこの破滅的な欲動に駆られた世界観に何を感じられるかどうかだ。

なお、本作は完璧なSFである。いくらなんでもあれだけ派手にカーチェイスで度重なる衝突事故を繰り返したり、危険なカースタントを勝手に開催したりしても、なんのお咎めなしというのもおかしいし、そもそもの主人公の最初の衝突事故は完璧な脇見運転による過失事故で殺人まで犯しているのだから、ブタ箱にぶち込まれて然るべき。また、ヴォーンが執拗に交通事故シーンを撮影するシーンがあるのだが、あんな簡単に事故現場に入れるわけがないし、絶対立ち退きさせられる。

そういう完璧なファンタジー映画という側面もあり、たまに観たくなる作品に出逢えた。

リンチ、クローネンバーグ、フィンチャーと、なぜ「David」の名がつく監督はイカれたセンスある映画を撮る才に長けているのだろうか。
3sk

3skの感想・評価

4.4
洗車場のシーンが凄すぎる。車の閉鎖的空間に加え、忍び寄る機械の轟音に圧倒。
車は低音だなと再実感。
reb

rebの感想・評価

4.0
<車を巡る異形の人間ドラマ>「クラッシュ」
「チタン」大好きな変態映画2本立て。
新文芸坐さん最高の企画をありがとう‼︎
1996年カンヌ国際映画祭での本作の反応は
ーポルノのよう、ー汚らわしい、ー卑猥、
ー破壊的。
自動車事故という、鉄とコンクリートの衝突の中にエロティシズムを感じる人々のセクシャリティを追い求めたJ.G.バラードの小説を映画に昇華させたのは、ボディ・ホラーの帝王デヴィッド・クローネンバーグ監督だ。
バラードもクローネンバーグも愛読書は「裸のランチ」で、2人ともウイリアム.S.バロウズ信奉者だったので、この企画は運命づけられたものだったのだろう。
破壊された金属の冷たさの中で、繰り広げられる人間たちの営みは、痛々しくおかしく、より孤独を感じさせてやるせない。
のんこ

のんこの感想・評価

4.4
身体の拡張としての自動車。自動車同士をぶつけ合い、身体的なコミュニケーションを図る。自動車洗浄、事故、ついた傷でさえ愛撫となり、快楽となる。最後のシーンの妻の涙、とても好きだった。
その昔、王道なジャンル映画しか見てなかった頃。
友人にクラッシュいいよ!って言われて、TSUTAYAで借りて視聴。
群像劇がよくできてて確かに良かったと言ったら話が噛み合って無いことに気がつく。

後日談。
私が見たのは王道のアカデミーのクラッシュ。友人が言っていたのはクレイジーな方のクラッシュだった…。
アー

アーの感想・評価

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クローネンバーグの偉大なところはクローネンバーグであるところなのだなとフェチフェチしいボロ車が気分よく走っている映像を眺めながらなんとなくおもった

スガシカオの「あまい果実」のMVってこれが元ネタかな
琉太

琉太の感想・評価

2.8
デビッド・クローネンバーグ監督らしい倒錯した世界観の作品
没頭からジェームズ・スペイダーがヤバい雰囲気有ったけどもっと壊れた人達が次々と登場
交通事故フェチ?カーセックスフェチ?
走行中の後席、洗車機の中、男女とか所構わずヤりまくる
中々理解不能な性癖の方々
ちょっとそちらの世界には踏み込めそうもありません

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