アウシュヴィッツ・レポートの作品情報・感想・評価 - 38ページ目

「アウシュヴィッツ・レポート」に投稿された感想・評価

エンドロールの言葉の中には、それとこれとは話が別では?と思うものもあったけど考えが甘いのかな。
この夏の楽しみだった映画2本目。

ずっと、「命がけの彼らの行動が無視されて終わるんじゃないか」と不安だったし、それは彼らが過酷な環境に置かれればおかれるほど膨らんでいった。文字という力がもしなかったら…
でもホロコーストにおいても、結局、当事者の訴えは軽く見られるんだな、と思った…「こんなにやばい、頼む潰してくれ」といったって、「一方でこういう声もあって…」と勝手に両論併記で語ろうとする。当事者を前にしてもそのような態度が許されてしまうのなら、そりゃ、アウシュヴィッツの集団的記憶が薄れ、当事者がほとんど亡くなって問題を当事者抜きに語るしかない今、「アウシュヴィッツの嘘」がまかりとおってしまうよなと…その指摘を示すような、昨今の情勢を映し出すエンドクレジットの描写はとても鋭かったしはっとさせられた。
pherim

pherimの感想・評価

3.9
絶滅収容所のユダヤ系スロバキア人が、その実態を世界へ知らせるべく脱走、結果12万人の移送を防いだ実話劇。

既存のホロコースト作と比べ、アウシュヴィッツの地勢やナチス傀儡下の小国模様、虐殺認知に鈍重な赤十字が描かれる点は新奇。終幕の醸す今日性が衝撃的。
遺体の記録だったスロバキア人2人がアウシュヴィッツの実態を外部に伝えようと脱出。
レポートを書いて告白するが、果たして赤十字はそれを真実として受け止めてくれるか?という話。
regency

regencyの感想・評価

3.5
アウシュヴィッツを脱走した2人のユダヤ人がまとめたレポートが、ハンガリー系ユダヤ人の命を救った…その行為はもちろん称賛に値する。
しかし、ポーランドやフランスといった他国のユダヤ人は変わらずアウシュヴィッツに移送され続けた。もっと伝わるべき情報が全てに行き渡らなかった悲しさとやるせなさ。これは、伝えるべきニュースがいつの間にかフェイクニュースに取って替わられてしまう現代にも通じるかも。
冒頭の首吊りシーンやクライマックスのワンカット長回しシーンなど、印象に残る場面は多々あるが、一番強烈だったのはエンドクレジット。
上映開始早々に提示される、哲学者で詩人のジョージ・サンタヤナの言葉「過去を忘れる者は、必ず同じ過ちを繰り返す」が意味するものが、ここでようやく分かる。
戦後75年以上経つのに、人類は過去から何も学んでいない――監督の痛烈なメッセージだ。

より詳細なレビューは↓
https://cinemarche.net/drama/the-auschwitz-report-matsu/
飽輔

飽輔の感想・評価

4.4
全編通してキツかったけど、エンドロールがある意味1番キツい。
アメリカ赤十字がこんなにポンコツだったなんて!怒りが込み上げてきます。現在ではまだマシなのかもしれませんが、数年前寄付金で自分の家の模様替えしてた米赤十字社員もいたし本当にちゃんとしてほしいです。
これだけの悲劇を乗り越えても差別は無くならない全く学べない私達が情けないです。エンドロールが心に沁みるので席を立たないように!
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