悪い奴ほどよく眠るに投稿された感想・評価（★3.1 - 4.0）- 26ページ目

初見時は今イチの印象だったが、再鑑賞で面白さを実感。
役場と企業の汚職劇と思いきや、実は個人の復讐劇と分かる頃から面白さが加速していく。
長尺作品だが前半が西村晃と藤原釜足、後半が三船敏郎と加藤武と…

• #再鑑賞

黒澤作品でも、数少ない現代劇の一つ。汚職事件をきっかけに、次々と人が巻き込まれていく様を描いてます。まあ、ようできてますね。ド派手さは無いものの、欲を追求するあまり、平気で人を殺したり… 何より怖い…

善人は報われず、悪人がのさばるという不条理なドラマだ。少なくともラストで救いのようなものが生まれるのかと期待したが、潔く避けている。この作品において最も重要なテーマとは、その後味の悪さだ。森雅之が演…

黒澤明監督の重厚な社会派作品。主人公たちが俺たちはあの戦争の荒野からのし上がってきたんだと言うところに時代性や、この年代の人々の力強さを感じる。しかしテーマは普遍的で、色褪せない。本当の黒幕は出てく…

黒澤明の第19作。誰もが知っている傑作はもちろんスゴイけれど、その陰に隠れた作品に、余韻がずっと頭から離れない名作が多い。自らのプロダクションの立ち上げに、社会派の現代劇を選んだところに彼の「反骨」…

・2016/02/04

　敗戦から復興を果たし、高度経済成長に突入しようかというころの東京。土地開発公団と大手ゼネコンの巨大汚職を背景に、その黒幕に人生を懸けて戦いを挑む男を描く。冒頭の「華やかな…

黒澤明の社会派ドラマ。高度成長期においてみな前しか見ていなかった時代に苦言を呈した意欲的な作品。

公団と大手ゼネコンの汚職問題が国民の目に届かない水面下で行われている中、次々と役員が自殺していくと…

黒澤映画は映像表現が素晴らしい。
志村喬が未亡人から私生児がいることを知るシーンで、志村の背後から撮影し顔を全部見せない演出は、志村喬が一連の事件の真相を知った時の複雑な心境を役者個人の演技ではなく…