上原謙・田中絹代夫妻が他人の赤ちゃんを押し付けられる話。
この監督らしい素朴な景色や細かい美術、一つ一つの画面が決まったカット割、変な登場人物とほのぼのするディテールが大好き。ただ、中盤は成瀬作品…
見てきた本数が少ないからかもしれないが、邦画で一番好きな映画。何度も見ている。
煙突の本数が見える位置によって変わる、というのは人間の多面性のメタファーだけでなく、
見えている煙突の数が本当の煙突…
冒頭、「お化け煙突」が見る位置によって、煙突の本数が変わるというのを丁寧に説明する。お化け煙突同様に「人間も多面性がある」というネタ振りがしっかりし過ぎてて、逆に冷める。
傷の舐め合い系人情ドラマだ…
やっぱり田中絹代だなー。すてき。話が進むにつれてどんどん美人に見えてくるんだよなぁ。
高峰秀子はもちろん美しいけど、パッとした美しさではなくいろんな角度でいろんな表情を魅せる田中絹代にどうしても心奪…
玄関先に捨てられていた赤ん坊を巡って右往左往する夫婦の話。コメディになったり、シリアスドラマになったり、ハートウォーミングになったり、反戦モノになったり、観客受けする要素はとりあえず何でもブチ込んど…
>>続きを読む名匠・五所平之助監督の戦後の代表作のひとつ。
かつて足立区千住にあった火力発電所の四本の煙突は、見る場所が違うと一本に見えたり、二本に見えたり、三本に見えたりする通称・お化け煙突。
こち亀の一篇…
戦後のまだまだみんな貧しく、袖すりあって暮らしてる頃のお話。
「坊や、おじちゃんと一緒に行きな。税金のかわりにな。」って、借金のカタじゃねーんだから。。
煙突の見える数は或る暗喩です。4本見え…
人間を人物として描き切らない潔さに感動。身に起こることや他人は理不尽で奔放で怠惰で面倒くさい、かといって愛情がないわけでも優しくないわけでもない。のはお互い様、何事もジャンケンであっさり気持ちよく白…
>>続きを読む五所平之助監督『煙突の見える場所』(53)。かつて私は北千住に住んでいたことがあって、荒川沿いもよく歩いた。本作にはその荒川周辺の実景がふんだんに織り込まれている。主人公夫婦の数々の不幸(と若干の幸…
>>続きを読むタイトルにある煙突とは千住にあったおばけ煙突のこと、見る角度によって本来4本ある煙突の本数が変化して見える
物語はその煙突が3本に見える地域に住む上原謙&田中絹代夫婦、その二階に間借りしている高峰…