誰にとっても、なんらかの形でオリンピックは日常生活に入り込んできたと思う。彼らにとってそれは立ち退きだった。それを映したドキュメンタリー。公式オリンピック映画の公開に合わせて再上映しているらしい。
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先週、今作の存在を知って、急遽時間を作って観に行きました。
公式オリンピック記録映画にぶつけて、再上映されたことに深い信念を感じました。
1964年のオリンピック開発の一環で建築された都営霞ヶ丘…
ナレーションも無く淡々と霞ヶ丘団地の住民の生活を切り取っているだけではあるのだが、TOKYO2020に向け強制的に整理され排除されて行く弱者の姿が不憫。
うちの場合は霞ヶ丘ではないけれど、母が都営…
発展のための犠牲となる生活(と記憶)の記録。集会所で映された8mmの希望あふれる完成直後のアパートが切ない。大会の是非は問うてないが、(一方的だけど)都の対応の是非は問うている。結局中途半端に開催さ…
>>続きを読むドキュメンタリーというよりは、記録映画に近い作品で、東京オリンピックの開催によって日常を奪われてしまった人々の「生活」、生きた痕跡そのもののようなものに目を向けているような印象を受けた。
だからそ…
1964年の東京オリンピックの開発の一環で建設された霞ヶ丘アパート。
みすぼらしいという理由で2020年の東京オリンピックの為に解体されることに。
高齢者の一人暮らしが多く、移転を強いられる方の中…
政治的なものについて直接に話しているところを映さないことで見えてくる批評性があり得ると思った。凄く強い画面が撮れる題材だからこそ。メッセージを曖昧にすることではなく、より効果的かつ切実に見せるための…
>>続きを読むただ淡々と蹂躙されていく。
[追記]
生活の風景は、単なる記録というのではなく、それが既に無いという事実によって強い批評性を持つ。
その生活は、あこぎな方法をとるアンケートに始まり、始めからなきも…
【生活記録】198
ナレーションもテロップもない「コレクティブ」と同様のストイックな作り。「コレクティブ」のように説明がなくてもいろんなことが全部わかって、しかも対決に手に汗握る、というところには…
©Shinya Aoyama