『田舎司祭の日記』を思わせるような殉教者を描いたフィルム。かっこよさや興奮を完全に廃した、あまりにもリアルな戦闘のシークェンスが嫌になるほど重い。この異常なほどの乾いたリアリズムはネオレアリズモの嚆…
>>続きを読む前半が結構分かりづらいというか、ほとんど物語には興味無いのか積極的に語ろうとしてないような。
村への砲撃が始まった辺りの神父が怪我人を背負って駆けずり回るショットのいくつかさすがのドリーショットとか…
「戦争映画三部作」ラスト。国威発揚に振り切るでもなく高らかに反戦を謳うでもないこの感じは前作でもちょっと感じたけど多少厚みが増している。従軍司祭への鎮魂歌という作品の存在意義を明確に宣言するロッセリ…
>>続きを読むイタリア版DVDにて。
舞台は1942年ロシア戦線、ウクライナだ。ロシアの赤軍とファシスト・イタリアの兵士の戦い。激しく闘う戦場の中間地点の民家に取り残されたのが、赤軍とファシスト兵士と、ウクライ…
前作『ギリシャからの帰還』はまだ戦意高揚映画としての形があったが、この作品においてロッセリーニ監督はとうとう開き直ったかのように厭戦路線へと舵を切っていく。一応実在したとされる敵味方関係なく救助した…
>>続きを読むまるでチヘイーゼ『戦火を越えて』のような(いやチヘイーゼがロッセリーニに迫っていたと言うべきなのだが)恐るべき戦争映画。超傑作。
過激な戦闘描写(ラストの火攻めの壮絶なこと!)の果てに神父が主人公で…