美しさと寂寥感を兼ね備えた荒涼な大地の中で語られる静かな不協和音。
決して多くを語らず、それでいて目を離せない心理サスペンスとしての緊張感。
粗野な振る舞いの中に繊細さをも併せ持つ男を見事に演じたカ…
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ブロンコ・ヘンリーは男性性の象徴であると同時に、ホモセクシュアルの象徴でもある。それを信奉するフィルはホモソーシャルのリーダーであるので、ホモフォビアを扇動する。男らしくないピーターをバカにしたり、…
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・フィルとピーターの禁断の仲を描くように思わせておいて、、、ここまでくると父親の自殺も疑わしいな
・バンジョーを耳コピで弾くあたりが圧倒的優越感とよそ者への嫌悪感・威圧がやばい(渋)
・どれだけ荒々…
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LGBTQモノを観ようと特に意識したわけじゃないのに、先日観た「マエストロ」に続き、こちらもLGBTQ案件だったんですね。
この作品のような男性至上主義も、亭主関白も、男のダンディズムとか言って昔…
細かい描写が多かったので正直、難しかった印象の方が強い。
悪意の見せ方と、仲良くなれるのではという期待の見せ方もうまかった。前半だけなら後味悪い感じにはならないよなと。
先が読めない分、どんでん返し…
早々からセクシュアリティに関する話なのだろう、というふうに見ていたが、宗教的、文化的な抑圧全般に係る話だったように思う。抑圧される中で、人の本質的な部分が見えたり、行き違いが起こったりする妙が淡々と…
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ゲイの主人公がホモソーシャルの中で自分を偽り生きていくことの苦悩が描かれてる。ベネディクトの演技が光ってる作品。
死ぬ事でやっと本来の綺麗な姿に戻されるの凄い皮肉。
ピーターの父親が言った「お前は冷…